宮崎雄司さん 2016 BEST 10 ALBUMS

・OLIVER ‘TUKU’ MTUKUDZI / EHEKA! NHAI YAHWE
Sam Mataure というドラマーが復帰。トゥク・ミュージックには欠かせない人だと思う。前ライヴ作、名作 ” Sarawoga “ よりも、5弦ベースとのボトムが渋くかつポリリズミック。間がいいな。
包容感のあるムトゥクジの歌も、より力強く感じられた。沁みるヒュー・マセケラ参加曲含め、スケールのデカい父性アフリカ音楽。

・EDDY TUSSA / KASSEMBELE
前作の方が多彩かもしれないが、今作も行き届いたアレンジ、カドの取れた人力演奏とタメのある人懐っこい歌唱が絶好調。その味わいは若きジョルジ・ベンを少し感じたりもした。
アフロ・ポルトガル系クレオール音楽の何とも言えない気持ち良さに、ついつい、夏のビールがすすんだすすんだ(って、一年中ですが)。

・KYEKYEKU / HIGHER LIFE ON PALM WINE
パームワイン音楽を軸に、ハイライフやアフロビート等々を、無理なく軽やかに聴かせるのが凄い。
コー・ニモ共演の冒頭曲のパームワイン・ミュージックにタブラをフィーチャーしたり、チェチェクの捌くギターや、バックの演奏のクオリティにアフリカ新世代が台頭してきたなと実感。

・KADER JAPONAIS / HKAWI
2015年のレダ・タリアニに続き、往年ライの良さがぐっと詰まった傑作。シンセ炸裂の曲なんか、アコーディオンの面影があったり、デザート・ブルースとの融合感も見事。
ジャポネの切なさ、甘さを感じさせる節回しと強靭な声。これまた秋のビールがすすんだもんです。

・GEORGE DALARAS & NIKOS PLATYRACHOS / TA ASTEGA
レンベーティカ・ミーツ・ラグタイム。これまでよりもやさぐれたダラーラスの歌と、映画音楽作曲家との共同プロヂュースのせいかとても映像的。
ジム・ジャームッシュが使うんじゃないかな、と思った2016年初頭でした。

・TIWA SAVAGE / R.E.D. Romance Expresion Dance
一昨年か Whizkid 聴いた時にヒップホップ世代のナイジェリアR&Bポップ台頭を感じたが、さらに洗練されたサウンド・メイクで、ヨルバ感ありのナイジャ・ポップ。経歴知って納得。
昨年ベストのトップにした Adiouza と同様、伝統を踏まえた上での現代アフリカ女性の快活なポップ・ミュージック。

・Everson Moraes, Leonardo Miranda & Aquiles Moraes / IRINEU DE ALMEIDA E O OFICLEIDE, 100 ANOS DEPOIS
古の管楽器オフィクレイドというをフィーチャーした100年ほど前のショーロを再現。Youtube にアップされた映像含め、優雅に楽しい。
A.G.ピント著「ショーロはこうして誕生した」を同時期に読んだせいもありで、往時のリオの人々、街並み、風俗などが想起させられた。

・LUTUMBA SIMARO & BANA OK / ENCORE & TOUJOURS
vol1、2 ともにルンバ・コンゴレーズの極上のスウィング感を満喫。ンドンボロもいいけど、やはりこっちだな。緩やかに踊らせ飲ませてくれる。
思えばエル・スール新店舗移転までの期間中、フランコを良く聴いていたのでした。

・LEONIDAS BALAFAS / LIKNO
前々作レベーティカ回帰路線よりもずっと、ヴォーカルも音も妙な脱力感あるので、こいつはジャンキーに違いないと思ったが、アフロビート始め、バルカンブラス風などの
ミクスチャー度、ちょっとスットボケ感のある歌なんかデヴィート・バーン的な資質のある人なのかも。

・V.A. / O’ZBEGIM DURDONASI
イラン古典音楽、トルコなども感じさせるウズベキスタン伝統音楽の名唱名演集で、それぞれの歌い手が実に滋味深い。
古都ホラズムの古謡集のようだが、隣のトルクメニスタンと隣接している所。2015年のアゼルバイジャン復刻の歌手は、アルメニアとの紛争が続くナゴルノ・カラバフ出身者が多数とのこと。
うーん、中央アジア興味深い

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