先だってハルク系女性歌手をまとめて 〜 from staff で紹介させていただいたところ、予想以上の好評をいただいたわけですが、そんな皆さまには是非こちらもオススメしたいところ。その“アゼリ”という名の通り、アゼルバイジャン出身の若手女性歌手＝アゼリ・ギュネルの０９年新作ですが、これで、何作目になるのか？００年頃にデビューし、２〜３枚のアルバムは出していたと思いますが...、トルコではあのイブラヒム・タトリセスがアゼルバイジャンにおいて見出し、トルコへと連れて来た女性歌手として有名です（以前は "アゼリ・クズ・ギュネル"＝アゼリの娘ギュネルと名乗っていました）。で、その歌、多くの曲はトルコ語で歌っていますし、一聴ハルク系と聞こえるのですが、そもそも、アゼルバイジャンから黒海周辺、そしてイランから中央アジアの諸地域の民謡系音楽は大きく共通する要素を持っているわけで、このアゼリ・ギュネルの歌がわれわれの耳にトルコっぽく聞こえても当然なんでしょうね。何というか、韓国系の歌い手が日本で演歌ヒットを飛ばすようなもの、なんでしょうか？それでもって美人だし、哀愁に満ちていて切なくて、そしてどこか涼しげなアゼリ・ギュネルの歌声、イイですねえ〜 、溜息出ますよ。さすがタトリセス！と言いたいところです。バックの演奏も伴奏に徹していながら、管や笛の使い方がどこかアゼルバイジャンっぽくもあり、イイ雰囲気出しています。とりあえず“オヤジ殺し”の１枚と言えましょう！？