KY / DÉSESPOIR AGRÉABLE

☆Ky “心地よい絶望 / デゼスポワー アグレアーブル”

“少なくとも音楽には国境は要らない” エリック・サティが託したヴィジョンが生誕150年の年に再生する。旅する音楽ユニットKy ─ 仲野麻紀とヤン・ピタールが奏でる、これが21世紀のボーダーレス・ミュージック!

素晴らしい二人の演奏家達による極めてプライベートな音世界。
暖かさと迫力を共存させた録音も特筆に値する。まだ成長過程と思わせるところが良い。
15年後の彼らの演奏を聞いてみたい。── 久保田麻琴(音楽プロデューサー)

Ky(キィ)は、パリ市立音楽院ジャズ科の同窓生、仲野麻紀 (alto sax, metal-clarinet, vocal)とヤン・ピタール (oud, guitar) によるユニット。自然発生的な即興演奏を軸に、エリック・サティの楽曲を自由自在に演奏。『Ky』とは、フランス語でのフォネティック [ki] = Qui “誰” という意味と音を持ちます。日本語のフォネティック [キ] にも、 たくさんの意味があります。木、気、季、希、樹、己、期…etc.
10年間演奏してきたサティの楽曲から選りすぐりの5曲を収めたPart 1と、Kyの演奏の軸となる即興演奏をベースとしたオリジナル曲と伝統曲のPart 2で構成された本作は、フランス・ブルターニュ地方にある古い教会でレコーディングされ、心地よい残響空間の中で二人の微細な息遣いまでをもらすことなく収録。各々の音は出会い、まず、今この生きた空間での即興をコンセプトに、エリック・サティの作品を様々な楽器で演奏します。演奏者は旅し、音楽も聴き手と共に旅をする。
それは、~musique vagabonde~ 旅する音楽。

アルバム概要
Désespoir agréable(心地よい絶望)
演奏:Ky(仲野麻紀、ヤン・ピタール)
収録:2016年6月13日〜21日 フランス・プリエー修道院礼拝堂
録音・MIXエンジニア:寒河江勇次(Yuji Sagae)

アーティストについて

アーティスト・プロフィール
Ky(キィ)
パリ市立音楽院ジャズ科の同窓生、仲野麻紀とヤン・ピタールによるユニット。自然発生的な即興演奏を軸に、エリック・サティの楽曲に民族楽器を取り入れ、自由自在にヨーロッパ、タジキスタン、アラブ諸国、アフリカ、アメリカ、日本で演奏。2008年、NHK-BS「サティのうた」楽曲提供、出演。2014年、フランス国営放送にてKyの特集を放送。美術アーティストとの共同制作、個展、工房、銭湯、神社仏閣、図書館など、場所を問わず演奏行脚中。

仲野 麻紀(アルト・サックス、メタル・クラリネット、ボーカル)
2002年渡仏。パリ市立音楽院にて、サックスをアンドレ・ヴレジェ、編曲をパリ・ジャズ・ビックバンド主宰のピエール・ベルトロンに師事。ボンディーコンセルバトワールでは、ステファン・パイヤンのアトリエで2年間学ぶ。フランソワ・メルヴィルにサウンド・ペインティングを学ぶ。
2005年、バンリュー・ブルース・フェスティバルへ参加。フェスティバル「アフリカラー」にて、ブルキナファソの楽士Kaba-ko等と共演。2013年、Kaba-ko日本公演プロデュース。モロッコ・スーフィー教団楽士+フリージャズプロジェクトに2011年から参加。1920年代製Conn、メタル・クラリネット、ネイを使い、色々な音を奏でる。

Yann Pittard(ウード、ギター、バック・ボーカル)
1983年生まれ。ブルターニュで育ち、9歳からギターを始める。ベルナール・ルバ率いるウゼスト・フェスティバルにて、アコーディオニストMarc PERRONEと演奏し即興演奏に出会う。ファンク、ロックなど様々なバンドで活動。17歳でバカロレアを取得、パリに活動の場を移す。同年インドへ渡り、ドタラ、BaulをNimai Chand Baulの元で習得。
2001年ブルース・バンドでVannesジャズ・フェスティバル賞。
2004年、パリ市立音楽院を卒業。Jazz科、編曲科、オーケストレーションを修得。エジプトへ渡り、ウードをHazem Shaheenと Abdu Dagherに習いカイロオペラハウス等で演奏。2004年からインドはベンガルの吟遊詩人Paban das Baul 、2008年からレバノンのHIP HOPグループRayess Bek、シリア人フルーティストNaissam Jalalと、ユニットNoun Yaのメンバーとして世界各地で演奏。ボーダーレスな音の追求をする。ドキュメンタリー映画(J.Yクストー等)の音楽制作を多く手がける。

〜以上、メーカーインフォより