INAUDIS PAISAN Y LA ESTUDIANTINA INVASORA / AGUANTA AHI

inaudis-estidiantinaキューバの古都、ソンの故郷、キューバのサンティアーゴ・デ・クーバの名門グループ、エストゥディアンティーナ・インバソーラの名トランペッター、パイサンの2007年作以来6年ぶりとなるサード作が発売されました。そして今回は、そのエストゥディアンティーナ・インバソーラが、バックを務めています。というか、これはもうエストゥディアンティーナ・インバソーラのアルバムですね。長らくこのバンドのアルバムは発売されず、もう解散しているのでは?などとも思っていましたので、これは嬉しい新作の登場です。
歴史の長いバンドだけに、メンバーチェンジはいろいろあったようですが、音は変わっていませんね~。ソンの古いグループ編成であるエストゥディアンティーナは、ティンパニーを小さくしたようなティンバレスのルーツのような打楽器が特徴的で、それがズンドコズンドコ独特なグルーヴを刻み、渋~いトレスを中心としたギター・アンサンブルにこれまた渋~いヴォーカルが乗っかり、聞くものをいにしえのキューバに連れていってくれます。そして、パイサンのこれまた渋~い遠くを望むようなトランペット・ソロもやっぱり良いですね。しかしながら、渋~くても決して枯れているわけではなく艶があるんですね。キューバの老人やおやじ達は、そこが違うんです。
ゲストとして、エバ・グリニャン、レイナルド・クレア(元ビエハ・トローバ・サンティアゲーラ)、アドリアーノ・ロドリーゲスといった、ソンの生き字引ともいうべき歌手達が1曲ずつ参加、これまた渋~い喉を披露してくれています。