CLAUDE VINH SAN ET LE JAZZ TROPICAL


takamba1もともとは無人島だったということですね、マダガスカルよりもまだ沖合いのインド洋上の孤島レユニオン、17世紀にフランス領となり、流刑地だった時期も あったようですが、その後、コーヒー栽培が行われ、アフリカから奴隷が連れて来られ、19世紀にはインド人、中国人も労働者として移入~まったく大ざっぱ に過ぎますが、そういう歴史を歩んで現在の人口は72万と少々、フランスの海外県として統治され、ヴァカンスの島として知られています。ちなみにカトリッ クが9割近く、ほかイスラム教徒やヒンドゥー教徒が住まうということです。
で、レユニオンの音楽に関しては、ポピュラー音楽化した“セガ”という8分の6拍子系のダンス音楽が行われていること、そしてその基層音楽として“マロ ヤ”というやはり8分の6拍子系の民俗的なパーカッション音楽が行われているということが知られているわけですが、例えば、このセガとマロヤの関係は、同 じくフランス海外県のカリブ海はマルチニック&グァドループの、ビギンとフォークロアなアフロ系打楽器音楽との関係に似ているんじゃないかと想像はできます。

というわけで、クロード・ヴァン・サン僅少再入荷(お値段高くなってしまいましたが…)!〜ベトナム名はバオ・バン、仏名はクロード・ヴィン・サンということで、ベトナム阮朝の第11代皇帝、維新帝の長子です。フランス植民統治への抵抗に加わっ たことによる維新帝の更迭の地、レユニオンのサン=ドゥニで1934年に生まれましたが、維新帝の死後/二次大戦後には旧南ベトナムのサイゴンとレユニオ ンを行き来し、サイゴンでは阮朝の権威復帰を強いて求めることはせず、旧皇族として阮朝の歴史を後世に残すことだけに専心したそうです。いっぽうレユニオ ンでは一音楽家として活躍、島のダンス音楽セガにジャズやラテンなど欧米POPの要素を持ち込み一時代を築きました。つまりラスト・エンペラー plays トロピカル・ジャズですね!?で、57年の初録音から60年代録音が収録された豪華な英仏文ピクチュアー・ブック・スタイルの本CD、どこかPラムリーを 想わせるような東南アジア的変容を経たジャジーかつPOPなメロディーライン&歌心を発揮しつつ、島のクレオール・ミュージック“セガ”をふくよかにアッ プデイトし楽しませてくれます。ご本人はアコーディオン、ピアノ、オルガンやベースを奏でているようですが、ほかギターやクラリネット、各種打楽器が加わ るコンボ風の演奏も軽快リラックス、不揃いな男声コーラスやキュートな女声、ムーディな男声による歌も聞こえて、エキゾティックかつノスタルジックこの上 ありません!~50年代録音はマンボやルンバ風味漂うセガ、しだいに60年代も後半になるとロカビリー調やカリブのカダンスと見まがうような曲調も出てき ます。古今東西の島国音楽愛好家の皆さんにオススメしましょう。全25曲75分収録の決定盤です。

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