BLACK WAX / VUDU-EEE ヴドゥ・イー

black-wax2014粘り繰り返されるファンキーなリズムの上、見事にフロントを支え挑発しエネルギーを備給するキーボードの後ろ盾を得て、イケムラ・マリノのサックスは神聖とさえ思える“何か”に向かって上昇したのである。ー いとうせいこう

●前作が、ピーター・バラカン氏が選んだ2013年個人ランキング2位に選出されるなど、各方面で大きな話題になった、ミャーク(宮古島)の土着のジャズ・ファンク・バンド、ブラック・ワックス。早くも3枚目のアルバル『Vudu-Eee』が完成しました。
●タイトルの「VUDU-EEE ヴドゥ・イー」とは、宮古島の言葉で「ダンスする」という意味。新大陸のアフリカ系宗教ヴードゥーと掛け合わせたようなアルバム・タイトルは、まさにブラック・ワックスならではの一貫したトーンに彩られたジャズ・ファンクにピッタリ。
●今作では、メンバー4人の共作2曲、それぞれのメンバーの曲が1曲ずつ、そして「On Green Dolphin street」「Beauty &the Beast」「Moliendo Caf (コーヒー・ルンバ)」などのカヴァーが5曲という全11曲。カヴァー曲も完全に、ブラック・ワックスならではの一貫したトーンに彩られています。
●オリジナル曲は、ジャズ・ファンクでありながら、民謡のような世界観が垣間見えたり、それでいて、ラテンも入っているけどエチオピアやイスラエルも入っているような、ミャークに収まらない辺境のビートとの親和性を感じさせてくれるのがスゴイ。
●ドラムのミキオとベースのテツヤからなるリズム・セクションが常に独自のビートをキープしていて、そこに訛りのあるマリノのサックスとアヤノのキーボードが乗ってくる。ミックスは前作に引き続きイスラエルのジャズ・ファンク・バンド、ジ・アップルズのミックスモンスターが担当していて、ほのかにダブを施し、アルバムを通した一貫性も感じさせるものに仕上げています。
●前作からさらに成長し、精神性までも見えてきそうな演奏を聞かせてくれるブラック・ワックス。ミャーク(宮古)から、世界も見えてきそうな期待感を沸き立たせてくれるサード・アルバムです。
(以上、ディストリビューターインフォより)

1. CONFUSION (Black Wax)
2. BEAUTY & THE BEAST (Wayne Shorter)
3. LOOSE GROOVE (Mikio Okuhira)
4. JAMBA (Jack Wilkins)
5. SONG FOR MY FARTHER (Horace Silver)
6. EINS BIER BITTE (Ayano Ikemura)
7. ON GREEN DOLPHIN ST. (Bronislay Kaper)
8. GOLDEN TIME (Black Wax)
9. TROPICALISMO (Tetsuya Ogino)
10. MYAH-MAN (Marino Ikemura)
11. MOLIENDO CAFE (Jose Manzo Perroni)

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