ASIMINA KOURI / KALESMA

ギリシャ女声としては、ちょっと珍しいタイプかも知れません。ヒーリング系というか、癒やし系というか、ギターと各種パーカッション、そしてフルートを吹く歌い手です。ジャケットのイラストからして、シャーマニックな感じですが、生命や自然、世界といったものに関して、ある種、先住民的な、メディシン・マン的な思考や感覚を、自分の中に育てている人なんでしょうね。そうした傾向のワークショップにおいて、歌って来た人だということです。クリップを観てみると、いかにもそんな感じですよね。”マザー・アース”なんて意味の曲もあります。アルバム・タイトルも “カレスマ” 〜天分とか何とか、そういう意味でしょうか…。
「わたしの内なる音を信頼し、それを共有するわたしの声帯からの呼びかけ…音楽は常に私のメディシンであり、私の心がその深い内側を表現するために選択した方法でした…そう、長い旅を経て今、 私はあなたに呼びかけます」
と、まあ、通常ならば、そういった呼びかけに、応じることはない当店なんですが、声がイイんですね、実に。そして、メロディーがイイ、ギリシャや東地中海のフォークロアの上澄みのような旋律を、自然な発声で聞かせてくれて…。
確かに、ちょっとシャーマニックだったり、“森の中で生きる” みたいな要素もあるんですが、曲がったところがない、というか、音楽的な囚われみたいなものを感じさせないその声が、変に染みる、みたいなアルバムとして聴きました。全体に、偏見なしで聴けば、実に東地中海っぽいとも聞こえました…。

1 ΜΑΝΑ ΓΗ
2 MEDICINA
3 ΣΤΟ ΝΕΡΟ
4 ΤΑ ΤΕΣΣΕΡΑ ΣΤΟΙΧΕΙΑ -FT. ALEX MOURATOGLOU
5 ΞΥΠΝΑ Η ΑΝΟΙΞΗ
6 ΣΤΗ ΦΩΤΙΑ
7 FLY AWAY
8 MEDICINA (TIPI VERSION)
9 ΜΑΝΑ ΓΗ (OENKEY’S DOWNTEMPO TRANS REMIX)
10 MEDICINA (OENKEY’S DUB REMIX)

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