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8/4 サラームのタブラ・ビート・サイエンス取材はみ出し報告

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 二週間も仕事休んでどこ行ってたかと申しますと、ベイルートにタブラ・ビート・サイエンスを追っかけ取材に行ってたのです。上が証拠写真です。とは言え誰にもわかってもらえないので、申し訳ありませんがエルスールのサイトで自慢させて下さい。
 1はSIX DEGREES/MUSIC CAMPから「REDESIGN」をリリースしたばかりのUSエイジアンタブラ奏者のカーシュ・カーレイです。僕と髪型が似てるなあ。カーシュは父親が医者でNYのインド古典音楽研究会の会長で、ガキの頃から楽屋に出入りして、ミュージシャンのアイコンタクトを目の当たりにしてきたとのこと。2は世界最強のタブラ奏者ザキール・フセイン。写真では何してるかと言うと一緒にヌスラットの「アッラー・フー」を歌ってるんです、これは今までの僕の人生で一番の自慢かも。年間150回のワールドツアーをこなすザキールは何人にも通じるような非常にわかりやすい英語を話し、人を和ませるオーラを持ってましたよ。音の親善大使って感じです。3はサーランギ奏者のスルタン・カーン。しょっちゅうパーンを食べてて、口の中が真っ赤な典型的ラージャスターンのオヤジでした。彼もボリウッド映画「カビ・クシ・カビ・ガム」のヒット曲「You're My Sonya」を軽快に歌ってたので、「あなたみたいな大御所がボリウッド映画のヒット曲を歌うなんておかしいですね」と言ったら、「あの曲を作ったのはワシの弟子じゃい。ワシもボリウッドじゃ随分歌ってるんじゃい」と何曲か歌ってくれました。家でよく観てるボリウッド・ソング二枚組DVDに入っていた曲も実は彼の曲だとわかりまたびっくり。古典の大家というと、歌謡曲などをバカにしてるような先入観があったけど、インドじゃそんなことないようです。ヌスラットも90年代には随分ボリウッド映画に参加してますからね。古典と歌謡曲が同じ面子ってのもすごいですよね。キューバとかブラジルではふつうなのかもしれませんが。
 
残りのメンバーはビル・ラズウェル、DJ DISK、ファビアン・アルスルタニー、ゲストにハリプラサード・チョーラシア、スーザン・デイヒムという豪華メンバー。予定されていたエチオピアのGIGIとデリーのMIDIVAL PUNDITZは来れなかったのですが、このメンバーでライブは十分すごかったですよ。ライブレポートはもう少々お待ち下さい。00年のスタジオ盤「TALA MATRIX」がいつものラズウェル節で賛否両論でしたが、8月頭の今週入荷予定のライブ盤TABLA BEAT SCIENCE LIVE @ STERNS GROVE AXIOM/PALM PICTURESは単純に興奮できる出来ですから、是非聴いてみて下さい。僕はなんとしてももう一度観たいのですが、当面はツアーは アメリカ国内だけのようです。

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