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2009年1月27日 お待たせしました!
なかなか思い通りには入荷してくれない? ハイチものヴィンテージ復刻CD
〜第2弾入荷です!
(残念ながら、前回入荷のヌムール&ウェベールは再入荷しませんでした...。)

 

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<13> ISSA EL SAIEH / LA BELLE EPOQUE VOL.1 (MINI) CD 再入荷待ち
<14> ISSA EL SAIEH / LA BELLE EPOQUE VOL.2 (MINI) CD 再入荷待ち

ハイチのサックス奏者にして楽団リーダー、イッサ・エル・サイエの2007年リリースの復刻CD2点が再プレスされたのか、やっと再入荷して来ました!以前、やはりミニ・レコーズからリリースされていたイッサ1957年頃のキューバ録音復刻集CDよりもさらに古い音源〜1集2集とも非クロノジカルな選曲で、1947〜56年頃の録音集となっています。メラングをベースに、キューバ音楽を大きく吸収、あるいは、北米ジャズやハイチのアフロ系打楽器音楽などをミクスチュアーした、コンパ以前、ハイチ音楽の楽しさ、メロウさ、不定形の面白さ、といった要素満載の充実内容となっています。チ・ローロ、ギィ・デュロジェ、チ・マルセルほか、当時のハイチにおけるオールスターズ的メンバーに加え、キューバからはベボ・バルデス、北米からはテナー・サックスのバッド・ジョンソンも参加した豪華な編成も魅力ですね。なんというか、ハイチの音楽の主流がコンパという様式性においてまとまり自己完結してしまう以前の、開かれた柔軟さをもって演奏されていた状態を聴くことができるわけです。もちろん、ハイチ音楽マニアならマスト・アイテムですね。

 

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<15> NEMOURS JEAN-BAPTISTE / BOLEROS & MERENGUES LENTES (ANSON) CD 再入荷待ち
<16> TRIO SELECT / PLEIN CAILLE (MARC) 1971 CD? 再入荷待ち
<17> ORCHESTRE TROPICANA A NEW YORK / SUCCES (MARC) 1975 CD? ¥1950

<15> は、ヌムール・ジャン=バティストの編集盤ですが、だいたいのところ1960年代前半録音中心の作品集になっています。ヌムール楽団によるボレーロ風トラック、そしてマンボなムードのメラング曲を集めた編集盤です。コンパ前夜のキューバンの影響とメラングへのこだわりを垣間見せるヘイシャン・ビッグバンドの録音として楽しんでいただけるかと。
<16> は、近年のトゥバドゥ・ムーヴメントの盛り上がりで再評価を受けている?ルーツ・オヴ・トゥバドゥ、クーペ・クルエことジェスネル・エンリ率いるトリオ・セレクトの1st アルバム/1972年作です。ギター・トリオによるシャンソン・クレオール&メラングということになるわけですが、ま、隣国ドミニカのバチャータみたいなものですね。ギター2本&ウッドベース、そして打楽器タンブールによるシンプルな演奏&ヴォーカルで、なかなか、ハイチらしい、ひなびたイイ味を出してくれます。
<17> は、マエストロ、エマニュエル・トレンヌ率いる1960年代初めに結成された名門楽団、1975年の作品です。長尺のボレーロ風スロー・コンパはじめ、完成期のブラス入りビッグバンド系コンパが楽しめる内容です。

 

2008年12月11日  本当に久々ですね、ハイチ・ヴィンテージ音源CD入荷です!

....とはいえ、やっぱり思い通りには入荷しなかったわけですが、それでも、こちらが望んだうちの半分ぐらいのアイテムは入荷して来ましたので、とりあえずOK、ということになるんでしょうか....。ま、あまり期待できないかも知れませんが、今後も引き続き少しづつは入荷すると思いますので、よろしく、どうぞ。

(〜CDなのかCDRなのか微妙な盤も多く、コレはCDと確信の持てるもの以外は -?- をつけておきましたので、CDRかも知れないという、その旨ご承知の上お買い求めいただけたら幸いです。)

 

<1> <2> <3> <4>

<1> WEBERT SICOT / LES PLUS GRANDS SUCCES DES ANNEES 1965-67 (GERONIMO) CD 再入荷待ち
<2> SUPER ENSEMBLE WEBERT SICOT / EN GO - GO HAITI (AD MUSIC) CD? 再入荷待ち
<3> SUPER ENSEMBLE WEBERT SICOT / JET RAMPA (JET) CD? 再入荷待ち
<4> SUPER ENSEMBLE WEBERT SICOT / CADANCE RAMPA - HAITI (IBO) CD?¥1950 再入荷!

さて、ヌムール・ジャン=バティストに較べると、ややハイチの外では認知度が低いような気もしますが、前世紀半ばにシュペール・アンサンブル・ウェベール・シコーを結成して以来、ハイチではヌムールと人気を二分した大物サックス奏者です。基本的にはヌムールのコンパ・ディレクト・スタイルとそれほど変わらないと思いますが、どちらかと言えば、ヌムールよりもややノリがイイ、ヌムールのコンパが波を受けながら揺れる遊覧船で海原を航行するような気持ち良さだとすれば、ウェベールの標榜したカダンス・ランパ、海辺のガタゴト道をおんぼろトラックでゆっくり走るような気持ち良さですね、って何言ってるのかよくわかりませんが、そのぐらいの違いです(?)。ともにアコーディオン&サックス、そしてホーンズとギター、リズム・アンサンブルを備えた大編成楽団で、この時期のハイチにしかあり得ない最高の演奏を堪能させてくれます。<1><2><3><4>とも、ウェベールの全盛期、1960年代半ば頃のアルバムです。み〜んな充実してますよ。なお、オルガンやスティール・ギターもフューチュアーされている <2> は、60年代末頃の作でしょうか?
また<1> は今年、新たに編集選曲された全盛期イボ音源のコレクションCDですが、他3点のCDと曲のダブリはありません。よろしくです。

 

<5> <6>

<5> NEMOURS JEAN-BAPTISTE / A VISIT TO HAITI (EDENWAYS) CD 再入荷待ち
<6> NEMOURS JEAN-BAPTISTE / ROBE ENTRAVE (ANSON) CD 再入荷待ち

で、同じくイスパニョーラ島の隣国ドミニカのメレンゲと同根とされるハイチのメラングを、60年代以降、スピードアップさせて行ったメレンゲとは逆に、スローダウンさせることでコンパ・ディレクトを生み出したとされるハイチ音楽の父、コンパのイノヴェイターとされるサックス奏者ヌムール・ジャン=バティスト、残念ながら今回は2アイテムしか入荷しませんでした。<5> は、米国のSEECO音源で、1959年録音のLPアルバムのCD化〜フランス盤です。アルバムとしてはごく初期の音源ですが、にヌムール調のダウン・テンポは確立されていますね。<6> は IBO音源です。以前、黄色いモザイク模様のオリジナル・ジャケットでCDRになっていた1963年録音LPアルバムと内容は同じです。〜こちらが正規盤CDだと思われます。ウェベールと競っていた頃の全盛期録音ですね。

 

<7> <8> <9>

<7> ORCHESTRE CITADELLE / MUSIC OF HAITI (ANSONIA) CD ?¥1950 再入荷!
<8> ORCHESTRE LES DIABLES DU RYTHME / PA APPUYE SOUS DOS M (MARC) CD ¥2250 再入荷!
<9> SUPER JAZZ DE JEUNES / FLEUR DE MAI (MARC) CD ¥1650 再入荷!

<7>は米アンソニア音源、ガイ・デュロジエールが率いたメラング〜コンパの過渡期的楽団、1960年の録音だと思われます。メラングの要素を残しつつ、キューバン・オーケストラの影響を吸収し、泥臭く、ゆったりとしたハイチならではの感覚を強く感じさせますね。
<8> こちらは1971年の録音、当時のコンパの若手楽団でした。新世代の台頭を促した先駆的なグループの一つだったんじゃないでしょうか。未だティーンエイジャーと見えるような男女がジャケを飾っています。ロックンロールっぽい曲があったりするところがミソ。
<9> は、1940年代末に結成されたヌムール、ウェベールに次ぐ人気を誇った老舗楽団の1969年作〜キューバンに影響を受けた独自のメラング路線を進みながらも、この作ではコンパ・スタイルに落ちついていますね。シンガーとしては、NO.1 の人気を誇ったジェラール・デュペルヴィルが率いたグループでした。

 

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<10> RAOUL GUILLAUME ET SON ORCHESTRE / feat. WEBERT SICOT et MAX PIQUION (MINI) CD ¥2050
<11> GUY DUROSIER ET SON TRIOMPHE AU CAPITOL (MARC) CD ¥2050
<12> AMOS COULANGES / MUSIQUE HAITIENNE POUR GUITARE (TAM TAM) 再入荷待ち

<10> は、やはり40年代からキューバン〜メラング系楽団を率い、イッサ・エル・サイエーの楽団にも参加していたポルトー・プランスのホテル専属サックス奏者ラオル・ギョームによる1998年にミニ・レーベルに吹き込まれた復活録音アルバムです。ウェベール・シコーも参加し、オールド・メラング&オールド・キューバン(ダンソーン)調をゆったりムードのオーケストレーションで奏でています。南京豆売り、なんてやったりしています。
<11> は、50 年代頃から活躍した歌手/ピアノ/オルガン奏者/楽団リーダー/プロデューサーのガイ・デュロジエールによる 1970年頃のライヴ録音〜トリオ演奏で歌うシャンソン・クレオール&ジャズっぽいアルバムになっています。
<12> アモス・クランジェは異色ですね。これが唯一のアルバムかと思われる1976年録音で、ハイチ音楽の様々なエッセンスを感じさせるギター・ソロ・アルバムです。なんか、すごいギターですよ。最近も活動しているらしく、こんな映像がありました→
http://jp.youtube.com/watch?v=fle3dK__amw

 

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