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2008年10月5日
お待たせしました！お馴染みベルギー FASSIPHONE のカビール系シャアビ関係重要アイテムと、
今はなきアルジェリア音楽の名門レーベル＝仏 MCPE の廃盤ストック〜品切れ御免のお蔵出し、すべてシャアビです !!
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<1> MAATOUB LOUNES / AU NOM DE TOUS LES MIENS (FASSIPHONE) CD ￥2550 再入荷！
これから、なんだかシャアビは売れそうだと踏んだのか、ファッシフォン・レーベルが新たに復刻したＣＤは、なんとモダンなカビール系シャアビの代表格、ルネス・マトゥーブの、おそらく1990年代後半〜晩年の作品でしょうか？以前はフランス盤ＣＤでもリリースされていたようですが、永らく入手困難だったアルバムですね...。先に国内リリースのあった２ＣＤ『ラスト・コンサート・ライヴ』のみを聴いて、他のアルバムも欲しいなあと思っていた方に、是非オススメしましょう。1956年生まれ、1998年に地元アルジェリアで射殺されてしまったというマトゥーブですが、アルジェリアとフランスに住まうベルベル系のカビール人の生活や文化のために、政治的な内容も盛り込んだシャアビをカビール語で歌った、プロテスト・シンガーの代表ともされています。が、そのプロテストの内容に関しては、勉強不足でよくわかりませんが、カビール人たちが置かれた状況や困難というものを知らずとも、この人特有の、クールでいて、のたうつようなコブシ使いで歌われるカビールの言葉を紡ぐ歌声が、ただならない説得力を持って迫って来るのも確かです。弦楽器マンドーラやバンジョー、そしてダブルッカ＆タールという簡易な打楽器、間歇的に随奏や間奏を奏でるヴァイオリンや笛、というかなりシンプルなバックにしても、変化に富み、奥深い音楽性を感じさせてくれて、これは素晴らしいアルバム、と保証します。
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<2>LOUNIS AIT MENGUELLET / LE MEILLEUR VOL.1 (FASSIPHONE) CD ￥2550 再入荷！
参考→http://jp.youtube.com/watch?v=rba6ggkHPqs
1950年生まれ、やはりカビール人の歌手ルーニス・アイト・メンゲレットの、これはおそらく1970年代後半ぐらいの録音集じゃないかと思います。そのワリに音質があまり良くないんですが...、もとはカセット・アルバムかも知れません。この人も、マトゥーブとともに、ムース＆ハキムによるオリジンヌ・コントロレでカヴァーされていましたが、マトゥーブに先んじてギター（orマンドーラ）弾き語りのフォークっぽいカビール語歌謡スタイルを、イディール（ex.→click）とともに確立したシンガーソングライターですね。（つまり、アラビア語で歌ったダフマーン・エル・ハラシ達の次の世代ということになるでしょう。）やはりカビール人の生活や権利を、詩的な表現の中に歌い続けて来ました。マトゥーブ亡き後、現在もアルジェリアにとどまり、カビール音楽シーンの重鎮として活躍しています。そのわりには、ＣＤの入手が困難なんですけど...。このＣＤでは、淡々としたコブシ使いで、ギター弾き語り＆シンプルなバッキングによるカビール語シャアビを楽しませてくれます。冒頭18分以上の長尺曲〜ジワジワ来ますねえ...。
<3> KAMEL MESSAOUDI (FASSIPHONE) CD ￥2550 再入荷待ち
ＣＤ収録曲〜http://jp.youtube.com/watch?v=1i4hRf5wPvs
1961年生まれのカビール人、カメル・メッサウーディ〜若い頃はスポーツに勤しんでいたようですが、70年代半ば頃からその美声を買われてシャアビ系楽団に雇われ、８０年代半ばにはソロ歌手として独立、前者二人とは異なりポップなカビール歌謡を歌い９０年前後に大きなヒットを生んだということです。その最初期のヒットとなった "LAHNINA MINTI" を収録したベスト盤がこのＣＤ。アラブ・アンダルース音楽直系の純アコースティックで優雅な弦楽重奏に囲まれ、柔らかなコブシまわしをたっぷりと聞かせる、シャアビらしいシャアビと言えるＣＤです。現在でもヴェテラン人気歌手として活躍中。
<4> HACHEMI GUEROUABI / YA KHALEK LECHIAE (FASSIPHONE) CD ￥2550 再入荷！
参考→http://jp.youtube.com/watch?v=lRrHTkGdAJ0&feature=related
こちらは、1938年生まれ、2006年に亡くなったということですから、ほぼ世代的にはダフマーン・エル・ハラシと同じ世代（やや下ですが）のシャアビ歌謡の重鎮ハシェミ・ゲルーアビ、おそらく７０年代頃の録音集でしょう。このゲルーアビの功績としては、シャンソンやアラブ歌謡の要素をシャアビに取り入れたことにあるそうです。が、このＣＤを聴く限り、やはり同世代のダフマーン・エル・ハラシに通じる、アルジェ方言による、べらんめえ調のアラビア語で歌われるコクのあるシャアビ歌謡としか言いようがありません。2005年の7月、アルジェで行われたそのラスト・コンサートは、史上空前の大観衆を集めたということですから、永らくアルジェリアに根を下ろし、歌い続けたシャアビ歌手の代表格ということになるでしょう。
 ←HACHEMI GUEROUABI / BEST OF (FASSIPHONE) CD ￥2550 再入荷待ち
こちらも、初入荷しています！ベスト盤 11曲入りです。
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<5> VARIOUS ARTISTS / CHAABI BY NIGHT VOL.2 (FASSIPHONE) 4CD ￥5450 再入荷待ち
そしてこちらは、モロッコのシャアビ４枚組ＣＤということで、まあモロッコ系音楽レーベル、ファッシフォンとしてみれば、こっちが本業ということになるでしょうね...。同じくベルベル系の人々がアトラス山脈の向こうのモロッコと、こっち側のアルジェリアで育てたシャアビですが、同じくシャアビと言っても（もともとシャアビというのは“民の歌”というぐらいの意味の言葉ですから）、随分と違う音楽になっているわけです。アルジェリアのシャアビはアラブ・アンダルース音楽の優雅なメロディーを主体として発展し、モロッコのシャアビは、アトラス山系の豊富なビートを主体として発展して来たと言われていますが、なるほど、この近年の録音と思われるモロッカン・シャアビ／ヒット・コンピレーション４枚組ＣＤを聴いてみると、ベンディール、ダルブッカ、ターリジャといった打楽器による、せわしないほどのビートの反復の中で、景気のイイ、アップテンポの歌声がコーラスや囃子、ユーユー（女性の喉笛）、そして例外的にフィーチュアーされる旋律楽器ヴァイオリンを従え、野性的な歌謡を繰り広げているわけです。アクが強く、ダンサブル、やや下世話ながらトランス感覚も感じられて、やっぱりグナーワやレッガーダと通底する感覚なんでしょうね...。誰が有名な古株で、誰が人気のある若手なのか、はっきり言ってサッパリわからない未知の世界ですが、全６０曲の決定盤、コレは癖になります！
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<6> DOUKALI / AINI MIZANI (MCPE) CD￥2450
<7> DOUKALI / MONTPARNASSE (MCPE) CD￥2450
参考>>http://jp.youtube.com/watch?v=iMF4Lo4XHUU&feature=related
<8> AMAR EZZAHI / YA DIF ALLAH (MCPE) CD￥2450 品切れ
<9> RABAH DRIASSA / MALI TEDJRIB (MCPE) CD￥2450
<10> RABAH DRIASSA / FARHETE EL HADJA (MCPE) CD￥2450 品切れ
<11> RABAH DRIASSA / AL MOUMARRIDA (MCPE) CD￥2450
参考>>http://jp.youtube.com/watch?v=VAonJ1IUZcY&feature=related
<12> HACHEMI GUEROUABI / SIR ANAKER LAHSANE (MCPE) CD￥2450 品切れ
<13> KAMEL MESSAOUDI & GUEROUABI / LAHNINA MOUIMTI & EL HARRAZ (MCPE) CD￥2450
<14> SALOUA / YA ZEHOU EL BEL (MCPE) CD￥2450 品切れ
<15> NADIA BENYOUCEF & SALOUA / YA BABA ELHNINE (MCPE) CD￥2450 品切れ
<16> NOURI KOUFI / DJAI AALA AAOUDOU (MCPE) CD￥2450品切れ
参考>>http://jp.youtube.com/watch?v=T7F2CAExKxw
<17> HADJAJ & BENZERGA / YOUM EL KHEMIS (MCPE) CD￥2450
以上 <6>〜<10> は、だいたいのところ１９７０年代から８０年代にかけてのアルジェリア録音〜シャアビ系のアルバムです。既に廃盤ということで、数に限りある入荷となります。ユダヤ系／カビール系／そして女性歌手ということで、もちろん、現地では名のある歌い手ばかり、お試しあれ！
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