2007年7月21日 ザンジバル・マニア要注目!
おかげさまで、完売しました。次回入荷は、次回来日時ということになります....、すみません。
この夏、来日してくれたカルチャー・ミュージック・クラブのメイン・ヴォーカリスト=マカメ・ファキ氏による、ターラブとは一味違う現地音楽“キドゥンバク”のCDRが2アイテム&モダン・ターラブのCDRが1アイテム!はるばるザンジバルから〜日本スワヒリ音楽界のドン?サカキ・マンゴーさんの手引きにて密輸入に成功!?各¥2150にてご提供可能となりました!この機会をお見逃し無く!〜Many thanks to Mr. Makame Faki & Sakaki Mango !!
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<1> MAKAME FAKI / SIHIMILI (KIZORO ART PRESENTATION) CD-R ¥2150
<2> MAKAME FAKI / NIMEGHILIBIKA (KIZORO ART PRESENTATION) CD-R ¥2150
<3> MAKAME FAKI / NIFANYE NINI ? (KIZORO ART PRESENTATION) CD-R ¥2150
<1><2>は“キドゥンバク”KIDUMBAK 〜現在に伝えられる伝統的なターラブよりも、20世紀前半のターラブ歌謡のパイオニア的存在、名歌手シティ・ビント・サードの音楽性に近いともされるパーカッシヴかつ古風なダンス歌謡スタイルです。一説には、モダン・ターラブのルーツとなった音楽ともされているようです。現在、大編成のターラブ・オーケストラに参加する者は、まず、このキドゥンバク・スタイルの演奏グループで腕を磨いてからターラブ楽団に参加するという慣習もあるようですね...。(ちなみに、CD-R<2>の7曲目は、なんと“ラ・パローマ”スワヒリ語ヴァージョンですよ!びっくりですねえ、ザンジバルのラ・パローマなんて...。)
ドゥンバクと呼ばれる打楽器の叩き出す前のめりのハチロク系リズム(〜古いペルシャ湾岸歌謡のリズムやヌビア系のダンス・リズムにも似ています)と、まるでジャマイカン・ダブのベースのような低音を奏でる一弦のティー・チェスト・ベース、そしてひなびたヴァイオリンのような民俗的な擦弦楽器群、男声の囃子や女声のユーユー、そしてコーラスに囲まれて、マカメ・ファキ氏が野性味溢れる、ゆるやかかつアクのあるコブシまわしで熱唱しています。これまでも、各種ターラブのCDに一部収録されていたようですが、フル・アルバムとしては本邦初入荷の“キドゥンバク”ということになります!
カルチャー・ミュージック・クラブでもメイン・ヴォーカルをつとめるマカメ・ファキですが、現在、現地ザンジバルで、キドゥンバクと言えばこのマカメ・ファキということで〜第一人者と目されているようです。今回の来日公演でも、前半はゆったりとしたターラブ・スタイル、後半は、このマカメ氏をフィーチュアーしたビートフルなキドゥンバク・スタイルの演奏が中心だったようで、ライヴを観に行かれた方々をかなり驚かせていたようです(残念ながら、自分は行けなかったのですが...)。
<3> は、 そんなマカメ・ファキが歌う、トラッドかつ今日的なターラブ・アルバムです。前述2作のキドゥンバク・スタイルとは打って変わって、なかなか抒情溢れるモダンなターラブ・ソングを聴かせてくれます。常よりもベース&パーカッションの効いたバックながら、ヴァイオリン&チェロにカヌーンやウードも加わった各種弦アンサンブルによる流麗な伴奏で、ゆったりとした歌い口を楽しませてくれるCDRですね。
なお、この3種のCDR、アールとはいえ、かなり凝った紙ジャケ仕様、現地のムードが伝わるパステル&水彩画に浮かび上がるムサイお顔(失礼)が魅力的な、なかなか得難いジャケのCDRだと思います。
ところで、このCDRを密輸するために?当店を訪れてくれたマカメ・ファキ氏、民俗衣装に身を包み、脂の乗り切った頃の村田秀雄を彷彿とさせるナイス・ミドルかつタフ&ジェントルなガイだったことを、お伝えしておきましょう。記念写真を撮っておくんだったと、後悔しきりです。
*お問い合わせ等は“こちら”まで、お気軽にどうぞ。
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