3月20日 申し訳ないのですが....、おかげさまで、完売してしまいました。ありがとうございました。
できる限り、再入荷の努力を致します。
2007年3月16日 知られざる現地レシーフェ流通CD〜 限定入荷 !!
現地シーンに魅せられて、毎年、カーニヴァル時期にレシーフェ詣でをしている久保田麻琴さんに特別にお願いし、ブラジル北東部ペルナンブーコの州都=レシーフェのみで流通している地元レーベルのCD〜久保田さん自身のオススメ・アイテムを買い付けていただきましたよ!
今、レシーフェは、いい時代のニューオーリンズやキングストンに匹敵する音楽的環境にある、というようなお話しを久保田さんからうかがいましたが、なるほど、買い付けていただいたCDを聴いてみれば、わかるような気がします。
一昨年も買い付けていただいたんですが、その後、二度と再入荷しなかったものも多かったので、是非今回はお見逃しなく!
(結局、リオ/サンパウロで流通しているCDは比較的簡単に輸入できても、レシーフェのみで流通しているようなCDは、なかなか入荷が難しいという事情もあるわけです。でも、逆に、それはブラジルという国の音楽文化には未だローカリティーが息づいているということで、最近のブラジル音楽はいまひとつ、などと一括して口にすべきではない、ということにもなるでしょうね。まあ、ローカルであること、すなわち魅力的である、というわけでもないんでしょうが...。)
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<1> ZE CAFOFINHO E SUAS CORRENTES / UM PE NA MEIA, OUTRO DE FORA (ZC) '06
う〜ん、最初はちょっと変わった北東部系サンバかな?と思ったのですが、聴いているうちにこんな音楽、聞いたことないな、と気づきました。....ひなびたヴァイオリン(ハベッカ)やチェロ、間の延びしたミュート・トランペット、コンガみたいな効果の非サンバ系パーカッション、小刻みにカッティングされるカヴァキーニョ、レゲエぽかったりジャズぽかったりするベースとドラムのコンビネーションもラフ&ルースだし、レトロなオルガンやビリンバウも使われて、また、なんだか手作り感漂う各種エフェクトも取ってつけたようで....、相当に隙間だらけのバッキングなんですが、これがハマると気持ちいい!そして、何と言ってもその脱力感漂うゼ・カフォフィーニョの土臭いヴォーカルが決定的です。サンバのリズムに、北東部の各種リズム&レゲエやジャズのビート感がミックスされた複雑なニュアンスの浮遊感あるリズム、そんなリズムの波間に漂うゼのヴォーカルの朴訥なムード、好き嫌いはあるでしょうけど、一度聴いたら忘れられませんね。サンパウロからレシーフェに里帰りしたゼ・カフォフィーニョ、本人はトム・ウェイツがお気に入りだそうです...、なるほど。
↓以下、久保田さんにいただいたコメントです!
〜ゼは本名チアーゴといういうナイスな青年で、サンバ唄ったり、スカ/ダブ・バンドやってたりと活動的な新人です。親父が大学教授で、やはりGasperというNordesteリズムの子供音楽を趣味でやってるような、まぁ、良いバックグラウンドなんですね。彼だけじゃなくて、結構息子がデビューして親父が後でというパターンもあるんです。トムウェイツはサンパウロ時代に好きになったようです。その感覚を旨く実現させる音楽シーンというのもなかなか有り難いです。思わず「ワリいけどTWよりZeの方が好きかも、オレ」とヤツに云っちゃいました。日本盤のリリース、期待したいですね。
<2> MACIEL SALU E O TERNO DO TERREIRO / NA LUZ DO CARBURETO (CHEZ) '06
既に在庫僅少となってしまいましたが、リボンと鏡がついている凝った作りのCDジャケともども、レアーかつ充実した作です。久保田さん選曲のCD『ノルデスチ・アトミコ』にも収録されていた人ですね。レシーフェで最もカリスマ性を発揮しつつある若手アーティストと言っていいでしょう...。ハベッカ奏者のマシエル・サルー率いるそのグループの新作〜基本的にはマンギ・ビートなんですが、ロック的手法に頼らないペナンブーコの様々なフォークロアに対するアプローチが新鮮だし、かつ野性味も豊かです。あの、映画『モロ・ノ・ブラジル』にも出演していましたが、ブラジル全国区で活動する気がナイのか、未だこの人のCDも一般ルートでは入荷しません。ペルナンブーコで活動することにこだわりを持っているんでしょうね、たぶん。
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<3> ORQUESTRA POPULAR DO RECIFE / OLHA O MATEUS ! (INDIE.) '04
<4> ORQUESTRA POPULAR DO RECIFE E O MAESTRO ADEMIR ARAUJO / E O FREVO CONTINUA... (PLURAL) '07
<3> こちらのCDのみ、一昨年にも入荷していたアイテムの再入荷品です。確か...05年のMM誌個人ベスト10で、中村とうようさんも選ばれていたアルバムです。その後、再入荷はいつになる?というお問い合わせをたくさんいただきましたが、お待たせしました、やっと再入荷しました、...2年越し!
レシーフェのカーニヴァルで永年活躍して来た、もちろん今も現役のフレーヴォ系ブラス・バンド、アジミール・アロウジョ率いるオルケストラ・ポプラール・ド・レシーフェの30周年記念アルバムです!マルシャというか、スカというか、ポルカというか、初期ショーロ風ブラス・バンドというか、デューク・エリントンというか...、躍動するフレーヴォ&マラカトゥのパーカッション・ビートに乗せて、ワイルドかつ繊細なブラスが、懐かしいようなメロディーで炸裂してます。幾つか収録されれた歌モノがまたイイんですね、コレが...。ジプシー・ブラスやニューオーリンズ音楽ファンにもオススメしたい逸品です!加えて<4>は、同老舗ブラス・バンドの今年早々にリリースされたベスト・コレクション!古い録音も聴けます。
<5> SaGRAMA / TENHA MODOS (LG) '06
多彩な北東部リズムでインスト音楽を奏でるベース・フルート奏者の作です。ほか、普通のフルート、クラリネット、ヴィオラ・ノルデスチーナ、ギター、マリンバ、スルド、ベース、そのたもろもろという編成で、カボクリーニョ、マラカトゥ、フレーヴォ等の北東部リズムを、かなり牧歌調ながら、それなりに複雑なアレンジで手のこんだ演奏を聞かせてくれます。
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<6> SCOTT KETTER'S NATION BEAT / MARACATUNIVERSAL feat. MARACATU NACAO ESTRELA BRILHANTE (INDIE.) '06
マラカトゥのビートを基本に何でもありの展開を聞かせるユニット〜昨年リリースのクレズマー音楽の奇才フランク・ロンドンの充実作『カーニヴァル秘密結社』に参加していたブラジリアン・ユニットはこの人達だったみたいですね...。ゲストとして、フランク・ロンドン!ルチアーノ・ソーサほか、マラカトゥNYやマラカトゥ・ナサゥン・エストレーラ・ブリリアンチというユニットをフィーチュアーしている曲もあります。マラカトゥのリズムを、ジャズ・スタンダード、親指ピアノ・ソングやポップ・ンバラ、ファンク、サンバ、クレズマーなどなど、様々な音楽に応用?して、多彩なダンス・ビートを聞かせてくれます。大まかにはアコースティックな演奏ですが、ブレークビーツ風のトラックもあり、とにかく活気がありますね。
<7> VARIOUS ARTISTS / PERNAMBUCO CANTANDO PARA O MUNDO (PASSA DISCO)
'06
こちらはペルナンブーコ/レシーフェにこだわって活動する様々なアーティストを紹介したオムニバスです。ややオルタナティヴな傾向のトラックが並びますが、その内訳は、シルヴェリオ・ペッソア、ゼ・ローシャ、モニカ・フェージョ、マシエル・メロ、マシエル・サルー、ティネー、ネーナ・ケイロガ、ルーラ・ケイロガ、エディー....等々ということで、イキのいいところが並んでいます。現在形のレシーフェ音楽入門盤、といったところですね。
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↓久保田さんから教えていただきました。レシーフェ関係の映像〜オマケです!
>>http://www.youtube.com/watch?v=HZ0OWQYoTf
>>http://www.youtube.com/watch?v=h1r3hG4sYKA
>>http://www.youtube.com/watch?v=BgY6-Nn6Tw
>>http://www.youtube.com/watch?v=YMJEzkhcW3s
>>http://www.youtube.com/watch?v=wu3-foshQsw&mode=related&search=
>>http://www.youtube.com/watch?v=jDKiy_1ZVAo&mode=related&search=
>>http://www.youtube.com/watch?v=LVvh9krfjDI
↓オマケのオマケ〜久保田さんからです。お楽しみあれ!
>>http://www.youtube.com/watch?v=yWOS5i545kI
>>http://www.youtube.com/watch?v=ymuuU-8P3YI&mode=related&search=
久保田さん選曲の北東部音楽コンピレーション『ノルデスチ・アトミコ』3作目も、
現在選曲中とのこと!期待したいところです。
*お問い合わせ等は“こちら”まで、お気軽にどうぞ。 |