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2007年3月6日・追記

おかげさまで、当方のタイ音楽新作セレクション〜ご好評をいただいている、ような気がするものですから、調子に乗って、品切れのアイテムを再入荷させていただいたついでに、幾つか現地人気盤を品揃えさせていただきました。とりあえず以下、簡単にご紹介させていただきます。よろしく、どうぞ!

 1. 2. 3. 4.

 5. 6.

1. BIRD / PERD FLOOR LOOGTHUNG (GRAMMY) '06 CD ¥1550
現在、タイで最も人気ある男性/歌手&俳優ということですが、そんな大スターまでルークトゥンの企画アルバムをリリースしているという事実、日本でいえばキムタクが演歌アルバムを出すようなもの?

2. GOT CHAKRAPHAN / RUMLUK KHRU SURAPOL (GRAMMY) '06 CD ¥1550
現在、ルークトゥンで最も人気のある男性歌手ということですが、往年の名歌手スラポンを演じた映画に主演、そして全曲スラポンのレパートリーをカヴァーしたアルバムがコレ!日本でいえば氷川きよしが全曲・三波春夫のカヴァー・アルバムを出すようなもの?
  >>http://www.youtube.com/watch?v=bricoAyexUA

3. AD CARABAO / TUNGFUN TAWAN OG (WARNER) '06 CD ¥1550
1981年のデビュー以来、プアチーウィットの頂点であり続けるカラバオのリーダーによるソロ作〜タイ音楽の要素がぎっしりと詰まって自然なフォーク・ロック調、まあ、時代的なズレと人気のほどはともかく、日本でいえばサザン桑田くらい人気のある岡林?...というような無理なたとえは、もうヤメましょうね。

4. DUANGCHANG SUWANNEE / RUAMHIT JAG JAI (GRAMMY) '06 CD ¥1550
2〜4作目のソロ名義アルバムからイイ曲ばかりがセレクトされたベスト盤/お徳用CD!それぞれのアルバムはVCD優先で流通していると予測されるタイ現地において、既に品切れっぽい様子なので、やっぱりCDで聴きたいという方にも、とりあえずオススメします!

5. YAI / PUAN PEN GAY (RED BEAT) '07 CD & bonus VCD ¥1750
前作で「恋のマイヤヒ」のパロディをヒットさせた若手男性歌手、というか、ラッパー、で、そーとーフッ切れています。ザッツウェイ、パクッてます。ガムラン演奏が並走するバイリファンキも聞かせます。たぶん、お笑い系でしょうね...、トラックはかなり強引にダンサブルです( ご丁寧に BPM 表記も曲ごとについてますよ)。

6. WAIPOJ / AIJANG ME MIA (GRAMMY) CD ¥1550

いや、いいジャケットですね...、笑顔がいいですねえ。ルークトゥンの大御所ワイポット、近年の境地を堪能できる充実アルバムです。ロック調やトロピカル調もこなして不変のワイポット節を聞かせてくれます。

 

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2007年2月23日 
 いや〜、タイがこんなことになっていたなんて、誰も教えてくれなかったから、
 知りませんでしたよー!...とにかく、当店向きのアイテム、以下セレクトしてみました!


 <1>

<1> POSSIBLE / DUANGJAI YUNG MEE RAK (GRAMMY) '06 CD ¥1650

2006年末現地にて封切られたというタイの音楽コメディ映画『ガオ...ガオ』の劇中で、60年代GS風ポップ・バンドを結成していたミュージシャン=俳優たちが、その劇中で録音し終えなかったファースト・アルバムを、映画とは別に、現実にリリースしたのがこのアルバム(という設定?)、タイ・ポップの人気男性ジョーイ・ボーイや、ヨーキー・プレイボーイのメンバーという映画出演者達によるユニット、ということですが、そーゆうことはともかく、なんだか泣けてくるようなこのレトロ・ポップぶり、しかもタイっぽいリズムやメロディーがそこはかとなく感じられもして、いやー、偶然聴いたのですが、耳に残る残る...、頭から離れてくれません!そんなわけで、当店でも売らしてもらおうと、この度のタイ関係CD入荷となったしだいです。
 >>http://www.youtube.com/watch?v=omxR1aHlvEU


正直なところ、近年のタイ・ポップはヒップホップ系やアイドル系、渋谷系やらヘヴィメタやら、何だか、こちらの勝手な思いこみかも知れませんけど、本来のタイらしさみたいなものから遠くなっていたように感じて、ここ数年、当店では扱っていなかったのですが、すみません誤解でした。かなり鋭くアッパーに現在形のタイらしさをご主張なさっている歌手/アーティストが、特にルークトゥン/モーラム系に(いつまでも変わらないと思っていたら進化してましたよ!)〜わんさかいらっしゃることに気づきました。今後、当店っぽいセレクトで少しだけ定期的に品揃えさせていただこうとも思っていますので、まずは、以下、よろしく、どうぞ。

 

<2>

<2> TOI MUANGDANG / MORLAM MUN (RS) '06 CD ¥1550

いやー、北東タイの笙=ケーンを背中にエレキを抱えたこのルックスからして、もうプンプン匂いたつミクスチュアー感覚!見た目通り、ロックとモーラム(タイ北東部イサーンの伝統に由来する歌謡音楽)のミックスを自然なノリで実現したトーイ・ムアンデーンのベスト盤です。これまで3作のアルバムをリリースしている彼の音源から、おいしい曲ばかり集めたCD、お徳用盤と言えるでしょう!ハードなギター・ロックが時にオルタナ感覚も聞かせながらケーンの響きを携えて、モーラム的歌謡スタイルと自然に合流するさまが圧巻ですね!
それにしても、この超・健康な地方色、伝統的なしぐさのカラフルなモダーン化はどーでしょう...。世界中のルーツ歌謡のポップな現代化を目の当たりにすると、いっつも思うことですが...、かえりみて我が国の“カラオケ演歌”のていらく、嘆くにも値しませんねえ、ほんとに。...とはいえ、それも何かの必然なんでしょうが。

 

 <3> <4>

<3> APAPORN / SHAPE BA (BP) '06 CD¥1550 / VCD¥1650
<4> PAMELA BOWDEN / SAO ROI SUK (FOUR'S) '06 VCD ¥1650
   

<3> <4> こちらはルークトゥン=意訳すれば“田舎者の歌”ということで、60年代以降、バンコクに流入した出稼ぎ労働者たちの望郷の念と相まって流行〜民謡的メロディーをベースにした標準タイ語のポップ音楽です。例えば、モーラム歌謡がブルース的だとするなら、ルークトゥンはより大衆性を獲得したR&B的歌謡と考えていただければいいでしょうか?古くからのファンでしたら、プンプアンやチンタラー、スナーリーといった女性歌手の名を思い浮かべることでしょう。....変わらず、それぞれに当たり障りのない変化の中で安穏とした歌謡世界が繰り広げられているのだろうなあ、と思っていましたが、甘かった...。ルークトゥンは進化していました!例えば <3> 既に40代を越えているんじゃないかと思えるヴェテラン女性歌手=アパポーンの去年の作なんですが、いやービックリするほどハジけてます!日本で言えば大西ゆかりマナーとでも言いますか、アレンジャーが楽しんでいるとしか思えないレアーグルーヴっぽいノリのサイケデリックなトラックにおいて、ルークトゥンならではの微妙に音程が上下するメリスマ使いの歌が、ソウルフルにシャウトされています!<4> こちらパメラー嬢は、もともとアイドル・ポップ系の女性歌手、ルークトゥンに転身して大きな人気を掴んだそうですが、ヘヴィーなコンガ演奏とチンドン風?のアルト・サックスが活躍するアーシーなバックで、キュートなコブシまわしを聞かせてくれます。
なんと言うべきか...、もし、60年代日本のリズム歌謡が今日まで命脈を保っていたなら、きっとこんな展開だったに違いないと思わせるアッパーでハイパー、ダンサブルな歌謡世界が、今日のルークトゥン・スタンダードなのかも知れません?何となく、恐れ入りました。

 

 <5> <6> <7>

<5> JA REED / VARIETY KI TOM (DKS) CD ¥1550
<6> PETER FORDIFAAI / PETER SABUD CHA VL1 & 2 (GRAMMY) VCD each¥1650
<7> PEE SADERD / 3 TEE SONG LEAW NONGSAO (GRAMMY) CD ¥1550

<5> 少しばかりヤリ過ぎなんじゃないか?というご意見も聞こえて来そうですが、まあ、当店的には結構ど真ん中かも知れません...??冒頭、モーラム風のギター・リフ・イントロから、いきなりのロックンロール・スタイルですから、しかもホーンズやシャウトっぽい歌声に、テキサス・ルイジアナ系スワンプ・ポップの匂いも漂わせています(たぶん?)。ちょっと理解に苦しみますが、まあ、タダ者じゃあないんでしょう、たぶん。癖のある歌い口に濃厚なイサーン風味が聞こえる、ような気もします...。<6> おおっ、サタデーナイト・フィーバーですか...。まさにパーティー&ディスコ仕様のルークトゥンです。この人もロックンロール・スタイルの過去ヒットを持つそうですが、しっかしC調ですね...、こんなお祭り男が共感を得るタイって国、いや侮れません(一聴、一世風靡とか東村山音頭とか、思い出しましたよ、個人的には)。<7> 2000年に登場した初の“モーラム・ロック”バンド=ロック・サドゥーのリーダーだったということで、グループ解散後も、よりいっそう真面目に?モーラムのロック化に取り組んで来た人と聞こえます。なかなかのギター小僧ぶりも頼もしい限り、ケーンの響きと絡み合うギター・フレーズが堂に入ってます。
....民謡的なものとロック的なもののミックスが、こんなにフィットしてしまうのも、もともとタイ北東部〜イサーンからカンボジア、ラオスにかけてのクメール文化圏において、ロック系音楽と共通するようなエイトビート系リズムが先天的/伝統的に存在して来たからなんですね、だからこその“カンボジアン・ロック”であり、“モーラム・ロック”ということで、この地域のルーツ・ミュージックが、ロックとの親和性を獲得することは比較的に容易だったことも確かでしょう。(....クメール系のリズムを、よくよく聞いてみると、エイトビートにキューバ系のチャチャチャ・リズムを足して2で割ったような感じなんですが、その意味では初期ルークトゥンの成立において、チャチャチャのリズムがよく使われたことも納得できます。それにしてもチャチャチャ+エイトビートって、そのまんまブーガルーじゃないっすか!?)

 

 <8> <9> <10>

<8> DUANGCHAN / 1 SHOW BER MAI SHOW JAI (GRAMMY) VCD ¥1650
<9> DUANGCHAN / 2 YAG MEE KRAI (GRAMMY) VCD ¥1650
<10> DUANGCHAN / 3 KHON DEE KHON DERM (GRAMMY) VCD ¥1650

<8><9><10>は、オヤジ系ワールド・ミュージック・マニア直撃ですね...、昨今のルークトゥン女性歌手の中でも、そのサラッとした淡い情感のこめられた歌い口が、端正にトラッド感漂うバックともども評判を呼んでいるという(特に大阪方面で?)ドゥアンチャン・スワニー嬢です。上の3点は、グラミーからリリースされている3作のVCDですが(残念ながら3作のCDは今のところ現地品切れの模様...)、なるほど、やや懐古的なスタイルの中で、タイ田園歌謡の伝統をチャーミングに歌い上げています。以前は、妙な音程の外し方をする歌い手が多くてダメ、という方も多かったルークトゥン/モーラム歌謡ですが、このドゥアンチャン嬢ならOKでしょう、変に音程を外す歌い方はしていません。

 

 <11> <12>

<11> BIG ASS / 3 CHA (MUSIC BUGS) '06 CD ¥1550
<12> MALEEHUANNA / PRAISAD (IC) CD ¥1550

<11>は、タイの人気ポップ・グループのリミックス盤、普段はもっとクールにかっこよく決めている5人組なんですが、このアルバムはどこかルークトゥン風味も漂いアッパーでおおらかなポップさがタイっぽくて、なかなか面白いので入荷。 <12> は、カラバオやカラワンに代表されるような“プアチーウィット”系のフォークっぽいアルバムなんですが、なんだかヤケに郷愁を誘う、やる気なさげな脱力系ギター弾き語り&アコーディオン&東南アジアっぽいパーカッションが、得難い魅力を放っているのでここにあげておきます。はっきり言って、アシッド・フォークですね...(ま、グループ名がマリーフアンナですから、で、CDケースを開けると葉っぱのイラストがド〜ンと目に飛び込んできますから)。

 

<13><14><15><16>

<13><14> <15> <16> SURAPOL /RACHA LOOGTHUNG x4 (BP) CD each ¥1450

<13>〜<16>は1930年生まれ、1967年にステージの上で射殺されてしまったというスラポン・ソンバッチャルンの最新ベスト・コレクション4点です (それぞれにテーマがあって編集されているようですが、その編集テーマがよくわかりません)。50年代頃から亡くなるまで初期ルークトゥンのトップ歌手として君臨したスラポーンですが、まあ、マレイシアで言えばPラムリー、カンボジアで言えばシン・シーサムット、日本で言えば三橋三智也&春日八郎?にも並ぶような、タイを代表する歌手だったんだと思います。 ...個人的には、ずいぶん昔、80年代の話ですが...、バンコクの骨董街にあるレコード屋が並ぶ一角で(今でもあるんでしょうか?)、プライスの無いスラポンのシングル盤とLPを何枚か見つけて買おうとしたら、それはダメ、とっても大切、非売品と言われて(英語が通じず、互いのボディーランゲージで会話しましたよ)、それでもねばって何枚か、結構ふんだくられながら買って来たのが懐かしい思い出です(って、全然関係ありませんが)。抒情的なバラードから、モーラム〜チャチャチャ的なビートのミディアム〜アップ・ナンバーまで、独特にパワフルで間のびした民謡調の歌声が楽しめるコレクションです。
以前は、明らかにレコードから起こされたカセットやCDばっかりという感じでしたが、この復刻盤、さすがに音が良くなってますねえ、マスターから起こされたCDなんじゃないでしょうか?(それとも、エンジニアリングの長足の進歩というか、簡易性が影響しているのかも知れませんが...、 裏ジャケに "MASTER ANALOG" っていう表記があるんですが、どーゆーことなんでしょうね?)。

★以上、ジャケをクリックすると、試聴できるものもあります!

 

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