2004年3月5日
さて、最近、またぞろ、当ページにおいて、アナログ盤の入荷情報が、全然、無いじゃあないかあ!と、ご不満を感じになっている少数派の貴兄のために、お蔵出しというか、何というか、レアー盤入荷状況とでもいいましょうか、そーゆー感じでオススメ中古LP情報を、ここにお届けしたいと思います。...昨年は、何となく新譜CD中心にホームページを構成させていただきましたが、今年は(もう3月になってしましましたが、)海外買い付け情報などもマメにアップさせていただいて、アナログ・マニアの皆さんにとっても、何となく充実した雰囲気作りをして行きたいと考えています。やっぱり、何と言ってもアナログLPの魅力は大きいですから...。
というわけで、当店ならではかも知れないディープな品揃えを、少しばかりアピールさせていただきたい思いますが...。とはいえ、この不景気でデフレな世の中ですからねえ...、せっかくお問い合わせいただいても、それぞれが、それなりのお値段になっているわけで、やっぱり、高いなあと、お叱りをいただく危惧も無きにしもあらずですが、まあ、それはそれ、時代や地域に応じて醸し出されるLPジャケットの美しさを、小さな写真ではありますけど、しばし眺めていただくだけでも、少しは楽しんでいただけるんじゃないかと、いちアナログ・ファンとして、そう思ったりもするわけで、たった50枚と少しですが、こうしてLPジャケットを並べてみて、何となく、嬉しいような気持になったりするわけです...。
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<1>から<7>は、ブラジルものです。特に<1>と<2>は久々ニア・ミントな状態で入荷しました。ジャケに目立った折れもないし、キズやノイズもほとんどありません、上々のVG++/VG++です!ともに60年代半ばのブラジリアン・ジャズ=ボサ・インストの重量級充実作ですね。メイレーレス&コパ・シンコでは、メイレーレスのサックス&ルイス・カルロス・ヴィーニャスのピアノ、ドン・ウン・ロマンのドラム、そしてリオ65では、エジソン・マシャードのドラム、ドン・サルヴァドールのピアノが、ガッツのある演奏を聞かせてくれるわけで、ブラジリアン・ジャズが最もハードボイルドだった時期の、代表作2点と言ってイイでしょうね。
<3>カルロス・ヴィーニャスは、惜しいです、盤はニア・ミントなんですが、ジャケが多少くたびれてます。まあ、気になるほどではないんですが、背がコスレて白くなっていたり、裏表ともに、細かいコスレが少しだけあります。内容としては、いかにもフォルマ・レーベルらしい、やや内証的、ポエジーなジャズ・ボサ・インスト。<4>エレンコ・レーベルのインスト・オシャレもの?ノヴェラ・ミュージック・シーンで活躍したジョゼ・ブリアモンチ率いるオーケストラが男女スキャット交えつつ、メロウなインストを展開します。ジャケ、やや、くたびれてます&おそらくラジオ局から出た品なんでしょう、曲間で、ところどころノイズが出ます。曲が始まってしまうと、それほど気にならないんですけどね...。
<5>言わずと知れた最高のサンバ歌手、シロ・モンテイロLP時代の代表作のひとつ”セニョール・サンバ”です。60年代初めのコロンビア録音で、リズミカルなピアノ&オーケストラに乗せて、ボサでブレッキな感覚に溢れたヴォーカルを聞かせてくれます。ルイ・ジョーダンやスリム・ゲイラードあたりにも呼応する世界でしょうか...。ジャケ/盤ともに、目立つダメージやノイズはほぼありません。
<6>チャン・モトリスタは、バイーアの黒人系サンバ歌手、バタチーニャ作のヒット曲ほか、自作曲の並ぶ60年代末のスウィンギー・サンバ・アルバムです。柔らかでコクのある声がいいですね、この人は...。ジャケ、背が抜けてます、盤は、曲が始めれば、そう気にならない?程度のノイズ出る部分ありです。<7>はコンポーザー&アレンジャー/ギタリストのヴァルテル・ブランコ初期作品、60年代前半のヴォーカル・ナンバー含むバランソ=ボサ系アルバムです。ヴァルテルのエレキがチープかつラウンジーな味わいを醸してますね。ジャケ/盤とも、ほぼ良好な状態です。
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<8>から<17>は、キューバものなんですが、今回は、キューバ音楽のメインストリームからは少しばかりハズレた音楽性の、独特なグルーヴを聞かせるダンス系アルバムをセレクトしてみました。((
なお、キューバ盤LPに関しましては、最近、RECOMMENDED
VINYL/CUBA のコーナーを更新しましたので、コンディション/プライス等、そちらをご参照下さい。))
<8>は、 70年代前半のLPで、P.ミラネス、S.ロドリゲス、S.ビティエール、E.サルバドール等から成る新世代セッション・ユニットですが、エミリアーノのファースト・フィーチュアー録音と目される”ラ・コントラダンサ”が何と言っても素晴らしい!プログレッシヴな変拍子キューバン・ジャズなんですが、透明なフルート、端正なホーンズ、流麗かつ奔放なエミリアーノのピアノがスピード感あるグルーヴに乗って爽やかです。ほか、コーラスをフィーチュアーしたMPB風のアップ・ナンバー等も収録されてます。
<9> は、キーボード奏者リカルド・エディ・マルティネスの80年代ファンキー・キューバン。女性コーラスをフィーチュアーした”マス・ノ・メ・ファルタ・フェ”あたりが聞き物です。<10>は70年代後半、なぜか”カンドンベ”と銘打たれたマヌエル・オルネーラス・ラモスのアルバムです。ウルグアイあたりのカンドンベと、どういう関係なのか、今ひとつわかりませんが、リズムとしては確かに似ています。オパあたりを参考に、独自のグルーヴを作り出したという感じなんでしょうか?まあ、ペジョのモサンビーケ・ビートに似ていたりもするんですが、とにかく、男性コーラスを前面に、エレキ・ギター&パーカッション、そしてホーンズのウネるファンキーなトラックが並んでます。<11>は、革命前から活躍するピアニスト、フィリーペ・ドゥルサイデスの80年代録音。いわゆるライトなフュージョン系アルバムですが、”ポチィ”ほか、エレピをフィーチュアーしつつ、さりげなくムーグを使ったアップ・ナンバーが聞き物です。
<12> は70年代前半、サンティアーゴ・レジェスを中心に、R.E.マルティネス、M.バルデス、R.ゴメスら、キューバ・プログレッシヴ派が集ったセッション・アルバムで、ファンキーなモダン・ソン・ナンバーが並ぶアルバムです。イラケレあたりとはまた一味違うかつメロウなノリのエレクトリック・ソンが楽しめます。オルガン使いの”ウナ・ラメント・ヘチョ・カンンシォーン”あたり、面白いですね。
<13> は、CUBAN=AFRO JAZZ/トランペッター、ボビー・カルカセスの1989年作です!”エル・ブルース・ソン”ほか、ジャジーかつハイ・スピードな男声スキャット入りのキューバン・グルーヴが楽しめます。
<14>ロス・ブリートは、70年代前半のヌエバ・カンシォーン系男女コーラス・ユニットですが、カンシォーン・ナンバーに混じって”ファンタシア”と銘打たれた4曲が聞き物。南米ポップ・コーラスや東欧コーラス・グループとの近似を聞かせながらも、キューバならではのパーカッシヴなグルーヴも備えた面白さ。とりあえず、盤も音楽性もレアー度満点ですね。<15>
FA-5というユニットも、また、珍しいというか何というか、70年代後半のキューバ産ヴォーカル&インスト系ソウル・グループです。英語で歌ったりもします。思いっきりストレートかつ超絶テクニカルな演奏のファンクやディスコ・ナンバーに、パーカッション群もつくという展開。レアー・ソウル・マニアにもオススメしてみたい一枚ですね...?
<16>の敏腕アレンジャー、ラウル・ゴメス80年代の自己名義作は、キーボード&ストリングス&アナログ・シンセ&パーカッションによるキューバンBOSSA&ライト・フュージョン系インスト!とにかくメロウですね、全体に。アジムスあたりを意識しているようです。<17>は、エミリアーノ・サルバドールの自己名義ファースト・アルバム。キューバン・ジャズの充実作です。しかし、この作も最近、見かけなくなりました。...ほぼ、ミント盤で入荷。
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<18>から<22>は、カリプソ関係です。しっかし、去年の夏前あたりのブームは何だったんでしょうね、という具合に、またマニアの世界に落ち着いてしまったカリプソ音楽ですが、当店はしぶとく品揃えして行きたいとは思ってます...。
で、ここに並んだ5点のLP、それぞれ、それなりに状態は良好で、<18><19><20>
が大体のところ VG+/VG+ 、<20><21>が、ほぼ VG++/VG++ という感じです。
<18>はジャマイカン・カリプソのロード・フレア、60年代初め?くらいのキャピトル盤LPです。コンガ〜バンジョーも入ったメント風バックもOKですが、ベラフォンテ風の通りよい声で、トリニダード・マナーの本格的歌い口が楽しめるのもOKです。
<19>レアーですね。トリニダード/オールド・カリプソニアン、デューク・オヴ・アイロンのモノグラム・オリジナル10インチLP(MLP-812)です。50年代前半頃の録音でしょう。<20>はジャマイカン・メントの人気グループ、ヒルトネアーズの"SEVEN
BELLS" オリジナル盤!ノー・レーベル/ノー・ナンバーです。
<21>もレアーですね。 60年代前半に活躍したシー・シー・カリプソ・バンド/ボーイズ・タウン・スティール・オーケストラのカップリングLPでトリニダード・プレス
(VITADISC TC/L52)です。ギター&ピアノ、そしてホーンズも入ったインストのカリプソ・ダンスがA面に、B面がスティール・バンドです。<22>はバハマから、ピアノ弾き語りのジョージ・シモネット。カリプソ&バハマのダンス音楽、グンベイを軽妙に聞かせてくれます。1957年のリリースと思われます。
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ブーガルーにしてもデスカルガにしても、グァグァンコーやマンボにしても、とにかく一発録り!ワイルド&タフなこの時期のNYラテン、やっぱり最高ですね。<23>ジョージ・グスマン<24>オルランド・マリーン<25>ボビー・ヴァレンティン<26>レイ・バレート<27>モンギート・サンタマリアと、60'sニューヨーク・ラテン関係超人気アイテムのオリジナル盤です
!!
近年の、英仏独でのNYラテン・ブームのおかげで、この辺のディーラー・プライスは瞬く間に沸騰してしまったわけですが、まあ、考えてみれば仕方ないことですよね。例えばブラジル盤がいくら珍しいっていっても、人口2億人相手の市場でプレスされたLPの数に較べれば、60年代当時、NYラテンのマーケット人口なんて約200万人ですからね...。単純計算して100分の1、ということは、まあ、ないでしょうけど、少なくとも10倍20倍はレアーなわけで、絶対数の少なさでは、ブラジル盤の比ではないわけです。
で、上の5点に関しては、最近、再発LPもリリースされてますし、既にCD化もされてますんで、個々の内容に関してはここでは触れませんが...、とにかく音が違います、そこのところだけは強調しておきたいですね。60's
FANIA/ALEGRE - ORIGINAL PRESS の音の良さ、多少キズが入っても全然平気、という溝の深さ、是非、いつかトライしてみて下さい、とだけ言わせて下さい。しかし、ジャケットも、また最高ですよね、本当に...。
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さて、アフリカ関係は4点、選んでみました。4点とも、ジャケ/盤ともに良好ほぼVG++/VG++といっていいでしょう。
<28>は50年代、南アフリカ録音のデッカ盤”サムシング・ニュー・フロム・アフリカ”、なかなか見かけないLPですが、あのリトル・レミーのペニー・ホイッスルほか、オールド・タイミーな南ア・ジャイヴが詰まった充実盤です。<29>も南アのサックス奏者ドゥドゥ・プクワナや、ピアニストのクリス・マクレガーがロンドンで結成したアフロ・ロック・バンド、アサガイのセカンド
で1971年作。”ヘイ・ジュード”で有名なファーストと較べると、よりタイトなアフロ・ファンク系作品と言えるでしょうね。アフロ・ビート・マニアにもオススメです。
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はギニアから、シリフォン・レーベル全盛期70年代半ばのギター・バンド、シュペール・ボワロ!このLPにもアフロ・ビート・マニア垂涎の名演”サンバ”が収録されています。いかにもギニア産らしいポリリズミックなグルーヴに、アフリカでしか聞けないようなディストーション&ワウワウ・ギターのアドリヴが炸裂しています。クールです!そして<31>は10インチLP、ヒュー・トレイシー・コレクションのケニア/ドラム編
(LF 1120) 、フィールド・レコーディング8曲が収められています。これもレアーですね。
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アジア方面から...、<32>は、南インドの古典ヴォーカル、20世紀最高の女性歌手M.S.スブラクシュミ、おそらく60年代の録音でしょう。円熟期のラーガ2曲がAB面それぞれ1曲収録されたEMIインディア盤です
(ESCD 40553) 。ジャケ/盤とも良好。<33>は、60年代に世界中のEMI音源を駆使してシリーズ化された、いわばワールド・ミュージックの先駆的なLPシリーズ、”キャピトル・オヴ・ザ・ワールド”のマレイシア編
(T10256) 。なんと、P.ラムリー&サローマの録音が収録されています!これは、アジア・アナログ・マニアなら持っていたい1枚でしょうね。ジャケがやや疲れてますが(上下、少しづつ抜けています)、盤は良好です。
<34>は、70年代後半頃でしょうか、インドネシアはダンドゥットのイノヴェイター、オマ・イラマの”ユカウィ”レーベル盤LP。ジャケ、ちょっとだけコスレていますが、盤はミント!インドネシア盤とは思えないコンディションの良さも相俟って、まったりと熱くて、ぬる〜くファンキーな初期ダンドゥットが堪能できるLPとなっています。<35>は、いわゆるベリー・ダンス・ビートもの、アルメニア系のサックス&クラ、ウード&ダルブッカで、ほぼグルーヴィーと言ってイイ、中東ビートを聞かせる60年代、米プレスのLPです。特に表題曲”ホット・サンド”、あの”ミザルー”を思わせるようなクールな曲です。盤/ジャケともに良好。
<36> は、インドネシア”ロカナンタ”レーベルの、ワルジナーのファースト・アルバムともされるクロンチョン10インチLPです。ジャケット写真、向かって右側のやせている女性がワルジナーなんですが...、何となく、わかっていただけるでしょうか。デッドストックだったと思われ、盤/ジャケともほぼ新品です。が、もともとの作りが、かなりチープ。でも、若き日のワルジナーの歌声、やっぱりイイです。
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<37>は、パナマーの歌姫シルヴィア・デ・グラッセのモンティージャ盤LP、レモ盤に負けず劣らずレアーです。バックはドミニカのピアニスト、ダミロン率いるセクステット&トリオ・サントゥースで、タンボレーラ中心にパナマー音楽をキュートな歌声で聞かせてくれます。ジャケ/盤ともに良好です。<38>もカリブ系ですが、ABCアイランドのクラサオから、50年代前半録音の珍しい10インチLP、ダイアル盤。パピアメント語のカントリーサイド音楽とストリート・ミュージックをフィールド・レコーディングしています。ジャケ/盤ともに問題ありません。<39>は、あのアルゼンチンのフォルクローレ巨匠、アタウアルパ・ユパンキのオデオン盤オリジナル10インチLP”カミーノ・デル・インディオ”(LDS
186) です。ジャケ/盤とも、特に問題ありません。お探しの方、いらっしゃるんじゃないでしょうか...。そして<40>は、20世紀フラメンコ最高の女性歌手とされるニーニャ・ロス・ペイネス、米コロンビアから出ていた10インチLP
(CL 6243)。こちら裏ジャケが日焼けしていますが、ほか特に大きなダメージはありません。...というわけで4点、ワールド系オールド・マニアに喜んでいただけそうなLPです。
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上の4点は、とりあえずジャズ系LPですが、当店オススメということで、まあ、当然ストレートなジャズではありません。ジャケ/盤質、4点とも、ほぼ良好です。
<41>と<42>は、トルコ系ジャズ!赤いハートの方がマフィ・ファーライ・セヴダというトランペッター中心のスウェーデン録音72年作で、若き日のオカイ&アカイ・テミズ兄弟がドラムス&パーカッションで参加しているほか、北欧のサックス&ベース奏者も参加して、8分の9、8分の7、4分の9、8分の2など、めちゃめちゃな変拍子グルーヴでオリエンタルなジャズを展開してます。<42>オカイ・テミズ率いるオリエンタル・ウィンド83年作も変拍子ものですが、ビリンバウ、トーキング・ドラム、ゴピ・ジャントラといった民俗打楽器に充満した作でもあります。やりたい放題?のオカイですが、脇を固めるのは、やはり北欧勢で、キーボードはハラルド・スヴェンソン。
<43>は、あのキャンディ・ダルファーのお父さん、ハンス・ダルファーとそのグループ、リトモ・ナチュラルの70年代人気作品、オランダ”キャットフィッシュ”盤です。でも、単なるユーロ・ジャズではなくて、テーマはラテン、しかもフリーキーなラテン・ジャズ。かなりイッてしまった奔放なユーロ・デスカルガ?グルーヴィー・アルバムとでも言えるでしょうか。<44>はアルゼンチンから、プログレッシヴ・フォルクローレ&ジャズ・ロック・バンド...、アリコ・イリスの77年作です。とにかくパーカッシヴな冒頭曲がカッコイイですね。ムーグ&アナログ・シンセと民俗打楽器、そしてギターのせめぎ合うスピリチュアルな内容です...。
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何となく、イタリアもの2点です。エンニオ・モリコーネの77年イタリア、コメディ映画サントラ<45>は、タンゴ、ラウンジ・ナンバーからストレンジ・グルーヴものまで、ヴァラエティに富んだ内容。オルネラ・ヴァノーニの60年代作<46>は、ジョアン・ジルベルトの”ビン・ボン”カヴァー収録です。ともにコンディションも特に問題ありません。
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さて、ロックです。ロックはあまり力を入れて品揃えしているわけではないんですが、それでも、たまにこの辺は入荷しているということで、ご紹介しておきます。コンディションは3点ともOKです。<47>はデンマークのギター・ポップ・バンド、ギャングウェイ86年のセカンドですね。ネオアコ系バンド数ありますが、最良のアルバムのひとつ、というくらいには知っています。ただ甘口のネオアコと違って、綿密に仕掛けられた抒情?みたいな感じがイイですよね。
<48>ロニー・レイン、フェイセス脱退してアメリカで作った北米ルーツ・ミュージック・アルバムですが、英国人だからこそのナイーヴな屈折、イイですよね。<49>ザ・ウェイ、まあ”ソン・カム・アウト”がパーカッション入りのアコースティック・グルーヴ系コーラス曲で、なかなかイイ、ゴスペル系フォーク・ロック・バンドですが、今となってはレアーだと思います。
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実は、トラッド系&ハワイ系、CD/LPとも品揃えに努力しているんですが、まあ、ブリティッシュ・フォークにしろ、ハワイのSWWにしろ、びっくりするくらい値段が高いので、当然、そうゆうビックリするような高いものは、あまり入荷しないわけですが、もっとベーシックなもの、トラッディショナルな価値のあるアナログは、なるべく品揃えするようにしています。どうも、特にケルトものや英国トラッドものLPは、当店では、あまり売れないんですけど(その結果、LPはエサ箱の下の段に追いやられている状態ですが)、まあ、これからも、売れないなりに、しぶとく品揃えして行きたいと、思ってはいます。
というわけで、<50>ディック・ゴーガンのトレイラー盤VG++/VG++!<51>ジョン・レンボーンのトランス・アトランティック盤VG++/VG++!です。
ハワイアンも、やはりトラッディショナル系中心の品揃えですが、近いうちに、RECOMMENDED VINYL のコーナー、ユーロ・トラッド系とともに更新したいと思っていますので...。で、とりあえず、73年作フォーキーなトラッド系男性マノの
<52> 、繊細なアコースティック系バックが気持ちいいファルセット系女性歌手ナラニの78年作 <53>を、ご紹介しておきます。ともにコンディションは良好です。
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そして、ラストはオマケ?SP・ALBUMを3点。<54>ミゲリート・バルデスと<55>ハイチ=フィールド・レコーディング集、<56>ジャンゴ・ラインハルト&ステファン・グラッペリのホット・クラブ・クィンテットVOL.2です。まあ、こういうものも品揃えしてます、という、そういう一応、宣伝なのですが、やっぱりCD化されたSP音源と、電気を通さないSPの音それ自体は、まるで違うもの、という体験をしてしまうと、SPがどうしても欲しくなってしまう、ということになるわけで、そうした、やっかいな事実に覚醒してしまった方たちの為に...、一応、ご紹介します。
で、何だか長々とすみませんでした...。とりあえず、アナログ・マニアの方、少しは楽しんでいただけたでしょうか?それにしても最近、CDの寿命は20年?とかいう報告もありましたが、アナログはイイですよねえ、やっぱり。アルミニウム層の劣化で、80年代に製造されたCDの15〜20%に再生不可が起こっている、なんていう話を聞くと、それこそ100年近く前のSP盤だって、保存さえ良ければちゃんと聞けるという事実。そう、テクノロジーは進化すればするほどろくでもないものになる、というテーゼもありますよね、確かに...。
もし、ここに載っているLPで、気にかかるものありましたら、お気軽に"こちら"までお問い合わせ下さい。
(品切れ等の場合は、平にご容赦下さい。よろしく、どうぞ。)
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