2002年10月13日 久しぶりに、アメリカへ中古LP買い付け行って来ました…。
で、今回のテーマはカリプソ。何でカリプソなのか、よくわかりませんが、とりあえず、カリプソ関係のレコードをガンガン買い漁る、というコンセプトで行ってまいりました。が、アメリカはそんなに甘くない、広い、ミネアポリスで吐く息が白くなるかと思えば、テキサスでは日焼けしました。なおかつ、サボテン・レコードさんはじめ強者日本人バイヤーの皆さんといっしょになり、無理矢理酒を飲ませ合い、翌日は二日酔いで仕事ができなくなるよう妨害工作を図りあったりしつつ、健全な買い付けが難しい状態の渡米期間だったわけですが…。
で、なぜ今、カリプソなのか? これは個人的な気分の問題なので、とても説明しずらいのですが、よーするに当店のカリブLPのコーナーに
レコードが全然なかったから…、ということです。せっかく仕切り板には”CARIBE”とあるのに、コーナーの中があまりにも淋しくて、数カ月ぐらい前から、常々それを横目で見ながら悲しいような思いをしていたからで、でも、本来ならば、トリニダードへ行ってまいりました、と、大言壮語したいところなのですが、さすがに、そこまで大胆なことをすると店つぶれますんで、勘弁して下さい。だって、今、トリニダードのレコード屋さんにはソカしかないという話ですし…、で、ソカ・ファンというものが日本にいったい何人いるのかといえば、たぶん3人くらいでしょうから...??
というわけで、以下、主だった貴重盤をご紹介したいと思います。
<1><2><3><4>
<5><6><7><8>
<9><10><11><12>
<1>は、モノグラム・レーベルのオールド・カリプソニアン・オムニバス。はっきり言って、おいしい曲ばかり。
<2> はマイティ・スパロウ、60年代初めのカリプソ・アルバム!ジャンプ・アップ寸前のピコンが効いた、いいアルバムですね。
<3>米国RCAオリジナル、名門スティール・パン・オーケストラ=インヴェーダーズの、おそらく60年代中頃の作でしょう…。<4>は70年代作品、”シシィ・ストラット”や”アクエリアス”のカヴァーなんて演っていて、グルーヴィー・スティール・パン系のアルバムとしては、あの有名なエッソや20thセンチェリーに勝るとも劣らない出来…、マニア向けですね。<5>は、トリニダードのスタジオ系ミュージシャン達によるセッション・アルバム〜スカ風あり、カリプソ・ジャズ風ありで、ワケアイアイとジュンプ・アップ期トリニダード・サウンドを展開してます。これもマニアックですね。
<6>は出所不明(おそらくトリダード以外の島々の歌手も混じっていると思われます)のカリプソ・オムニバス=モノグラム盤、いわゆるピコンに溢れたイイ曲が揃ってます。<7>はジャマイカン・メントのオムニバス!かなりレアですね。
<8>はジャマイカン・スカ黎明期に録音を残しているヒルトネイアーズ のWIRL盤!スカ=カリプソ=メントが混然としているようなイイ音聴けます。続いて<9>はトロージャン=UKオリジナルのジャマイカン・スティール・パン・アルバム、ゆったりしてますねえ…。ついでに<10>、プリンス・バスターのロック・スティディ米国RCAプレスなんかも見つけて来ました。
<11>は、カリプソではなくて、ハイチアン・ヴードゥーの女性歌手!<12>ですが、これはカリブからは離れて、アフリカはガーナの60年代ハイライフもの(まあ、カリブからアフリカへ帰った解放奴隷だった人たちの音楽にルーツをもつハイライフですから、同根とは言えます)〜ブラックビーツの英国デッカ盤10inch
LPです! 珍しさでは今回買い付け品の中でも随一ですし、カリプソ・ファンなら絶対、気に入っていただけるとも思うアフリカン・リラックス!CD化の予定は今のところない品です。
こちらはオマケです…。
ドン・エリオット&キャンディドのジャマイカ風ジャズ!
お電話、メール等にて、価格=状態等、お問い合わせお受けしますので。
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