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From Staff

2011年4月1日 from ZIMBABWE MBIRA MUSIC !!
ムビラPOPミュージック現地制作盤2点、
松平さんに買付けしていただきました!

 
<6> ADAM CHISVO / FAMBA PORE PORE (THULANI) 2010 CDR ¥2350
無断リンクすみません>>http://hirage.cocolog-nifty.com/diary/2010/09/201097-d8e0.html
元アンディ・ブラウン&ストームのメンバーであり、オリヴァー・ムトゥクジ・グループのムビラ&パーカッション奏者でもあり、そして、チウォニゾ・マライレの現・音楽的パートナーでもあるアダム・チシヴォのファースト・ソロ・アルバムです。CDジャケ隣の写真は巨体のアダム・チスヴォがこの度、当店入荷の商品に1枚1枚サインをしてくれているところで、"FOR JAPANESE MBIRA FANS”と書いてくれました。
その容姿から容易に想像できる野太いヴォーカルで、ムビラを弾き語っているわけですが、そこにベース、ギター、ドラムス、各種パーカッション、サックス、キーボード、女声コーラスが、まるでムビラの奏でる変拍子と旋律を増幅するように加わって来るところが聴きどころ、ですねえ。それは、バンド・アンサンブルというよりも、ムビラ増幅隊とでも言いますか、
野太いショナの伝統を存分に感じさせてくれるわけです。

2011年7月14日
ジンバブウェに滞在されている松平さんから、アダム・チショ(=チシヴォ)が糖尿病で亡くなったというご連絡をいただきました。結局、上記作品が遺作ということになってしまいました。とても、残念なことです。
ご冥福を祈りたいと思います。


<7> NELSON TSWATSWA & MURARANGU / DAYI (METRO STUDIO) 2011 CDR 再入荷待ち
このページの下方、<2> のネルソン・ツクヮツクヮ (このカタカナ表記は松平さんによる)のジンバブウェのメジャー・レーベル(老舗GRAMMAに対する新興)=メトロ・スタジオからリリースされた新作です。グランマ・レーベルより1995年にソロ・デビューするも、一昨年に松平さん制作のCDRを発表するまで長らく浪人生活?をしていたそうですが、その親指ピアノの演奏、そして少しばかり枯れた味わいのその歌い口ともども、いかにもショナっぽい雰囲気を感じさせてくれる伝統派、と言えるでしょう。まろやかな、どこか澄んだ音色のムビラを存分にフィーチュアーした、ややスロー・テンポ、昔のマプフーモを想わせるようなチムレンガ風バンド・サウンドが充実しています。なお、本アルバム制作に現地参加した松平さんの日本語解説&歌詞和訳も付いています!

 

※以下2点も買付けていただきました。よろしく、どうぞ!

  ←click!!→←品切れ

 

2011年1月22日 from ZIMBABWE MBIRA MUSIC !!
2010年秋のジンバブウェ現地ムビラ新録 by 松平勇二さん〜新入荷です!


<4> MR. MHANDOYEPAMUSORO CHIYANIKE / KUROVA GUVA
(JOSIAH CHIYANIKE ALL RIGHTS RESERVED) 日本語解説付 CDR ¥2000

>>http://www.youtube.com/watch?v=eMDbHgZnFn8
マンドイェパムソロ・チヤニケはジンバブウェ在住のヴェテラン・ムビラ(ショナ人の親指ピアノ)のプレーヤーで、本盤は、このチヤニケを中心とした4者(ムビラ=ムナシェ・チウェセ、エドソン・チウェセ /オショ〜マラカス状の簡易打楽器=サムソン・ブーレ)による“クロワ・グロ”という伝統的儀礼における親指ピアノ演奏を世界で初めてドキュメントしたCDRとなります。クロワ・グワとは日本の法事と同じように、死者の魂が成仏するのに欠かせない宗教的な儀礼で、キリスト教系の信徒が大部分だというジンバブウェでも、近年まで
多くの人々が行って来たそうです。が、参加者に酒や食事を振る舞うことが義務とされるため、経済的な理由から徐々に廃れていく傾向もあるようです。本作はそのクロワ・グワの重要性や、その開催方法を記録するために松平さんにより録音されました。先祖の霊との交信を助ける楽器とされるムビラの本領がここにあるかも知れません。親指ピアノ・ファンの皆さんには是非聴いていただきたい作品です。


<5> ROVA MBIRA / PASI MUPINDU (YUJI MATSUHIRA ALL RIGHTS RESERVED) CDR ¥1850
>>http://www.youtube.com/watch?v=OgHvKSjEQpY
ロワ・ンビラは2010年、ジンバブエで結成されたムビラ・アンサンブルです。メンバーはフォワード・クエンダ、サムソン・ブーレ、エドガー・ベラ、ファライ・チノフンガ、そして松平さんの5人です。ジンバブエの伝統的なンビラの曲を演奏し歌うことにおいて、これ以上ないピュアーな音楽性を聞かせてくれます。このCDRアルバムを皮切りに今後のレコーディング、あるいは来日も?大いに期待したいところですが、どのようなものでしょうか。ジャケットのデザインそのままに、とにかく親指ピアノの繊細な響きをヴィヴィッドに伝えてくれる作になっています。ムビラのソロもOKですが、こうした現地録音によるトラディショナルな本格的アンサンブル演奏〜なかなか得難いですねえ。


※なお、以下、松平さんに買付していただいたジンバブウェPOPのCD&CDRです(今回は、まずは手みやげ程度にごく少量づつの入荷となりましたが、次回はトーマス・マプフーモ新作、アンディ・ブラウン新作、そして??等々、がっちり買い付けていただく予定です。乞うご期待!)。

*1 *2 *3

*4 *5

*1 OLIVER MTUKUDZI / DAIRAI (SHEER SOUND '09) CD 品切れ
相変わらず充実しています!今のところ入手可能な最新盤?親指ピアノをフィーチュアーしたバックもOK!
>>http://www.youtube.com/watch?v=sPCl_awiOPY&feature=related

*2 OLIVER MTUKUDZI / ZIWERE MU COPENHAGEN (ZMC) CD 品切れ
旧録集ですが、やっぱり素晴らしい!
>>http://www.youtube.com/watch?v=6d5MsTfIKQU

*3 SELMOR MTUKUDZI / SHUNGU (METRO '08) CDR ¥2250
もちろん、オリヴァーの愛娘です。これがデビュー作〜なんと>>★こちらで試聴可!

*4 KIRENI ZULU / SEKURU (RTP '07) CDR ¥2250
松平さん曰く「キレニ・ズールーの音楽は、日本で言うと長渕剛と嘉門達夫のハーフのような音楽です。ギター1本(パーカッションが入る)で、日常のつらい思いを、面白おかしく歌います。しかし、音楽的にはかなりクールなサウンドです。」とのこと。
〜以下、松平さんから、より詳しい情報をいただきました!
★キレニ・ズールーはジョージ・シバンダの伝統を受け継ぐミュージシャンです。この伝統はローデシア時代に黒人の飲酒や集会などが制限されていた時代に始まります。当時オマシガンダ(アフリカーンス語で「ミュージシャン」)が、ティーパーティという集まり(実際は呑み会)に招かれ、流しのように演奏活動をおこなっていました。
★今ではホンモノのオマシガンダをみることはないですが、キレニ・ズールは、かつて盛んであったオマシガンダの伝統を知っており、その名残りは緩くチューニングされたギターからも窺われると思います。
★彼はローデシア・ニャサランド連邦時代に一家でジンバブエに移ってきたマラウィ系ジンバブエ人です。彼の一家はまだ彼が幼かったころジンバブエに移住してきました。道中、闇の中で親戚がライオンに襲われて死亡するなど、かなり苦しい思いをしたそうです。
★2011年にはショナ語の小説を出すなど、作家としての活動も始めました。国際的な知名度は低いですが、特に歌詞にはジンバブエの生活の“あるある”が盛り込まれていて、落語のような面白さがあります。


*5 CLIVE "MONO" MUKUNDU / 40 (METRO'10) CDR ¥2250
ジンバブウェNO.1 ギタリスト!
>>http://www.myspace.com/monomukundu/music/playlists/mono-mukundu-s-playlist-1038448



2010年3月22日   from ZIMBABWE
      〜CDRですけど、何か...、
その2

というわけで、サカキマンゴーさんと母校を同じくしてスワヒリ語を学び、その後ショナ語も学んでジンバブウェを毎年のように訪れ、彼の地の親指ピアノ=ムビラ(ムビーラ or ンビラ)に魅せられた>> 松平勇二さん が、ジンバブウェに住まう自らのムビラ・マスターや友人のムビラ弾き〜ミュージシャン達のために録音制作したチャリティー CDR3アイテムが入荷しています!なかなか伝わって来ない現行ムビラ・シーンのドキュメントとしても貴重かつ充実した内容です(すべて松平さん自身が録音したものですが、音のクォリティーは良好)。親指ピアノ・ファンの皆さんに、是非オススメしたい3アイテムということになります!

 

ところで、上のお札はザンビアの街角でお土産?として売られていたというジンバブウェの500億円札〜サカキマンゴーさんにいただいたお土産なんですが(観光客用にお金さえも売るたくましさ!見習いたいものですが...)、もう、そんなこんなで、隣国でお土産として紙幣が売られるくらいのとてつもないインフレに喘いで来た近年のジンバブウェ、この500億円札で何ができるかといえば、現地の定食一食分ぐらいというから、まあ、酷い話です。
2億3100万%〜以上のインフレ率のため、現在はとうとうUSドルを通貨使用することが合法とされたジンバブウェ〜それにしても、今もって毎日の生活にも困っているというムビラ・ミュージシャンのために、この CDR の売り上げがダイレクトに彼らに送金されて彼らの生活費になると考えるなら、“チャリティー”という言葉を用意せずとも、それは音楽というものへ直接支払う代償として納得できるものじゃないかと、そう思うわけです。
(ま、当店も少し儲けさせていただきますが....、
それはまた翻って、毎日の生活で困ったことばかりしている当方へのチャリティーと考えていただければと...?)



<1> GOLDEN NHAMO / THE MBIRA MUSIC OF GOLDEN NHAMO -Tribute to Golden Nhamo
(BUSH NHAMO ALL RIGHTS RESERVED) 2009 CDR 販売終了

>>http://www.youtube.com/watch?v=LnYnc1uZFoo&NR=1
このゴードン・ナモ、松平さん曰く“天才”だそうです。なるほど、ちょっと今まで聴いたことないような親指ピアノの演奏〜リズム感にしても旋律のあり方にしても、独特なスタイルを感じさせます。どこか、深く内省的な音色、あるいは幾何学的とでも言えそうな旋律とリズムの交わり...。曲によっては、親指ピアノの変拍子ストローク?とでも言いたくなるような、ほとんど旋律の要素を感じさせない性急なリズムの反復と変化のみが聞こえる曲もあります。野性を感じさせながら、深い孤立を感じさせるような不思議な演奏です。
このゴードン・ナモ、1952年にジンバブウェのウェザ地方に生まれ、幼い頃から祖父に親指ピアノを教えられたそう。70年代にはウェザのローデシア軍において司令官クラスを務めましたが、その後、退官しウェザを離れ首都ハラレへと移り、ムビラ奏者として腕を磨いて来たとのこと。本CDRはそんな彼の数少ない音源(松平さんによる貴重な録音)を編集したもので8曲が収められました。うち1曲はミュージカル・ボウ(弓形弦鳴楽器)の演奏です(これがまた強烈です)。
ところが、去年の年末、わずか4日間、病に伏した後、このゴードン・ナモは亡くなってしまったそうです。死因は不明ということ(本CDRの売り上げはゴードンの遺志に従い、彼の息子さんにわたされるそうです)。
まったく残念な話です。



<2> NELSON TSWATSWA & SAMSON BVURE / DANDEMTANDE
(N. TSWATSWA & S. BVURE ALL RIGHTS RESERVED) 2009 CDR ¥1850

>>http://www.youtube.com/watch?v=ScPPX-3yZZU
こちらはハラレに住むネルソン・ツクヮツクヮと、マショナランド東州のリンガ村在住のサムソン・ブーレによるムビラ&ヴォーカル・デュオ作品、生ギターも加わった演奏を聞かせます。こちらもワン・マイク録音ということですが音質良好です。ツクヮツクヮという人は、トーマス・マプフーモの現地バンドでチムレンガも演奏していたというムビラ奏者、片やブーレという人は松平さんのムビラの師匠だそうです。語りかけるようなヴォーカルも、柔らかでまろやかな、ショナらしい繊細なムビラの演奏も、ララバイのように気持を落ち着かせてくれるアルバムです。トラッドな風合いの演奏の中にも、二人の人柄の良さが滲み出ているような作、でしょうか。



<3> MANDARE-NDARE MBIRA VIBES / SEREVENDE
( MANDARE-NDARE MBIRA VIBES ALL RIGHTS RESERVED) 2009 CDR ¥1850

>>http://www.youtube.com/watch?v=yJJjwnulNtQ&feature=related
リンガ村で活躍するムビラ・グループ“マンダレンダーレ”〜ショナのムビラ伝承曲のほか、ンゴマの伝承曲やオリジナル・ソングも演奏しています。04年にはジンバブウェの大手レコード会社グランマからアルバム『一緒に泣いてくれる ?』をリリースしたそうです。本09年録音のアルバム『セレヴェンデ』、やはり松平さんの手になる録音ということですが音質良好、各種パーカッションも加わったトラッドで、芳醇で、若々しい演奏を楽しませてくれます。コーラスによる歌声も、ショナらしいハーモニー&リズム感を聞かせて味わい深いですね。こういう若手グループが自由に創意を発揮できる音楽環境の実現を願うばかりです。

以上、このところCDRの入荷が続いていますが、
よろしく、どうぞ!
(というか、CDRでないと見えてこないアフリカ、というものもあるわけですね...)

*お問い合わせ等は“こちら”まで、お気軽にどうぞ。