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『21世紀中東音楽ジャーナル』
よろずエキゾ風物ライター サラーム海上[著]
伝統と未来が交叉するマジカル・ゾーン、中東へようこそ!
──ベリーダンス、グナワ、スーフィー、民謡酒場、DJ──
あなたを未知の音楽空間へご案内します!
※当方にて店頭 or 通販でお買い上げの方にはサラーム選曲の、なんと3時間収録 !!
〜MP3データCDR 特典"21century Middle-Eastern Music"を差し上げます!
最高の中東音楽ガイドとなっています。
★なお、本CDRはオーディオCDではありません。通常のCDプレイヤーには入れないで下さい。
データをitunes などに取り込んでから、お好みの曲順でお楽しみ下さい。
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伝統と未来が交叉するマジカル・ゾーン 中東へようこそ!
トルコ、モロッコ、イエメン、そして革命に沸くエジプト…
9・11から3・11までの10年に激動の中東から響いてきた音楽とは!?
※宅急便送料¥300 詳しくは>>こちらを
【本書目次】
◎はじめに
2011年1月30日ーエジプト・カイロ
◎第1章 注目すべき音との出会い
2002年7月ートルコ・イスタンブール
◎第2章 グナワ 黒いトランス音楽
2004年6月ーモロッコ・エッサウィラ
◎第3章 伝統と現代の狭間で
2005年7月ートルコ・イスタンブール
◎第4章 幸福のアラビアを求めて
2007年1月ーイエメン・サナア
◎第5章 トルコ音楽 奥の細道
2009年4月ートルコ・イスタンブール
◎第6章 アラブの中心地で出会った音楽と革命
2011年1月ーエジプト・カイロ
◎第7章 「この国のすべての通りから自由の声がわきあがる」
2011年10月ー中東/世界/日本
【コラム】
◎中東とは? 中東音楽とは?
◎中東ポップの現代史
◎グナワは自由を求める音楽ーアマジーグ・インタビュー
◎サウンド・オブ・イスタンブール
◎イエメン料理の意外なおいしさ
◎中東をよく知るためのブックガイド
◎サラームの選ぶ中東音楽CDガイド90
定価:¥2520/B6判・並製・320頁
発行・発売:アルテスパブリッシング
この本は2002年7月から2011年2月まで、8回通算5ヶ月にわたる中東音楽取材旅行が元となっています。
きっかけは2002年7月、5年ぶりに三日間だけ立ち寄ったイスタンブールで見つけた一枚のCD、メルジャン・デデの「NAR」でした。そのスーフィー+DJ的なサウンドを聴き、僕は物心ついてからずっと聴いていたはずの中東の音楽に新しい時代の息吹が吹き始めているのを感じました。
それから05年、07年、09年にイスタンブールを訪れ、メルジャンやババズーラをはじめとするアンダーグラウンドな音楽シーンを取材しました。その間に東京のベリーダンサーたちと知り合い、僕は中東音楽〜インド音楽を中心としたDJ活動を始めたんです。
それから2004年、05年、07年にはモロッコの黒人系トランス音楽グナワを、07年には「幸福のアラビア」と呼ばれるイエメンに「サナアの歌」と呼ばれる伝統音楽を求め、自分の耳を信じて調査取材に行きました。
そして、本を書きあげるために最後の最後に再訪したのが2011年1月のエジプト・カイロでした。二週間の滞在中、前半は民謡やロックや路上のシャアビなどの素晴らしい音楽に出会えたのですが、後半は革命の火が全土に広がり、音楽取材どころではなくなってしまいました。
当時は「これで取材がオジャンじゃないか!」とやり場のない怒りでいっぱいだったのですが、帰国して冷静に自分の立場を見直すと、中東に20年以上も通いつめてきたおかげで(僕の初めての海外旅行は1989年のモロッコ一人旅)、居るべき時に居るべき場所にいれたのかもしれないと思うようになりました。その後、あの3.11が訪れました。多くの日本人は、あの巨大な天災/人災に何か一つの時代の終わりと始まりを感じたはずです。
この本は、中東が現代史の表層に現れた2000年代=9.11から3.11までの10年における僕の活動を音楽を通じて書いた極めて個人的な音楽紀行です。イヤミな僕の性格(なんと言っても音楽評論家ですからね、僕は)が色んな所に現れていると思うので、そこまで含めて楽しんで頂ければ何よりです。本に書き収めることの出来なかった事、間に合わなかった事、そして本に登場する音楽家のyoutube映像など、このページや僕のブログ、facebookなどで随時アップしていきますので、よろしくお願いします。
2012年1月吉日
サラーム海上
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