昨日、中村とうようさんが亡くなりました。

個人的には、様々な憶測からつぶやかれているような、
欝や絶望が原因ということはありえないと思っています。

ご自身に関わることは、
何事であれ思い通りにしないと気がすまない人だったので、
幕切りも自分で決めていたということでしょうか。

本当にいろいろとお世話になりました。
この春先にも『アーリー・ピリオド・オヴ・フェイルーズ』CD発売において、
企画選曲解説と、すべてとうようさんまかせでお世話になってしまいました。

思えば、このエル・スール・レコーズという店にしても、
とうようさんの文章を読むことがなかったら、
その音楽への接し方を自分なりに学ぶことがなかったら、
存在しえなかった店だと言うことができます。

ともあれ、今はまだご冥福を祈る気にはなれません。
できるものなら化けて出て、
とうようずトークの連載を続行して欲しいくらいです。


2011年7月22日


中村とうよう / 大衆音楽の真実 (BOOK)

すべてはここから始まった...という方も多いハズ。〜“大衆音楽”という視点から世界の音楽地図を大胆に俯瞰した中村とうようさんの代表作!以下は各章の見出しです。
-イントロとテーマ
-ポピュラー音楽の源泉
-歌をうたったハミダシ者たち
-御祝儀から木戸銭へ
-東方の香料を求めて
-ジャカルタの場末から
-黒いハミダシ者の植民文化
-16,17世紀ニッポンの国際性
-ラテン・アメリカ音楽の形成
-奴隷問題が照らし出すもの
-混血文化圏と植民地都市
-ブラジル大衆音楽の系譜
-30年代サンバのすばらしさ
-キューバ混血音楽の成立
-キューバ混血音楽の展開
-矛盾と屈折の音楽、タンゴ
-アクの強いカリプソの諷刺
-混血音楽の国際性
-クロンチョンとショーロの類似
-ギターの奏法が駆けめぐる
-管楽器のバンド・サウンド
-白人にポップ音楽はあるか
-大衆社会の成立と音
-クラシック音楽の病理
-キャフェやキャバレーの歌
-シャンソンに関する極私的雑感
-英米ポピュラー音楽の主流
-ジャズ~メタ音楽の苦悩
-ジャズをジャズたらしめたもの
-芸術を指向するミュージシャン
-ポップ・ソングとジャズの間
-見落とされて来た黒人芸能
-スウィングとジャンプの分裂
-40~50年代の大転換
-チャーリー・パーカーとバップ
-黒人による新しい大衆音楽の創出
-リズム&ブルースとロックの本質
-ナラズ者たちの珠玉のサンバ
-第三世界の音楽が燃え上がる
-アフリカに起こった都市の音楽
-モダン・ジャズの黄金時代
-50年代から60年代への黒人音楽
-第三世界に還る大衆音楽
-歴史の中のビートルズの位置
-大衆音楽の新しい国際的性格
-空洞化した70~80年代ジャズ
-ロックにおける批評のスタイル
-新しいラテン音楽、サルサ
-NYとカリブの新たなネットワーク
-アフリカとインドネシアの現代の音
-コーダ
-最後から見るページ
-マルチインデックス
-全項目を網羅した詳しい目次
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