BAANYIEN SHEEWANGSAR / VOL.1 | |
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さて、モーラムですよ。タイ東北部イサーン周辺で、古くからの祈祷や語り芸を下敷きに生まれたというモーラム歌謡、本来的には日本の笙のルーツとなったとされるケーンのみの伴奏で詠唱される語り芸だったそうですが、遊芸化されるに至り、小型シンバルのチン、弦楽器のピン、胡弓に似たソーも加わり、そして70年代はじめ頃までにはサックスやオルガン&エレキ・ギター・バンドも備えた伴奏で歌われ、POP化を完成したようです。ま、デルタ・ブルースがバンド・スタイルに展開していくようなものですかね、きっと?で、このバーイェン・シーウォンサー、これまで日本ではあまり知られていなかった70年代のモーラム歌謡を代表する女性歌手の一人、らしいんですが、なるほど、語り芸から発展したと思われる独特な歌い口をたっぷりと楽しませてくれて、その上、なかなか女性らしい佇まい&端正さも漂わせ、〜先に入荷した、いささか荒ぶる女性歌手?スパープ・ダーオドゥアンデンと較べるなら、どこか淑やかな名人芸を楽しませてくれる女性歌手と言えるでしょうか(とはいえケーン&エレキ&ハモンド・オルガン&野太いベースの伴奏に囲まれ、充分ディープな佇まいなんですが...)。 |
¥1850 |
無断リンクすみません→http://bunbo
ni58.blog.so-net.ne.jp/2009-12-15