VARIOUS ARTISTS / AUTHENTICITE, THE SYLIPHONE YEARS - GUINEA'S ORCHESTRES NATIONAUX AND FEDERAUX 1965-1980 (2CD) | |
西アフリカでも、最も早く独自のポピュラー音楽を形成したギニア。マンディング系、そしてグリオ系の伝統的な音楽をキューバ系ラテンの影響を介し、エレキ・ギター&ブラスのバンド・スタイルにおいて確立〜後続のマリ/セネガルのポップ・スタイルにも大きな影響力を持ったわけですが、そんなギニアのポップ音楽の形成をうながしたのが、1965年に設立した社会主義国ギニアの国営レーベル“シリフォン”でした。キューバのエグレムとも比すべき、先見的な姿勢で次々と新たな音楽スタイルを生む温床となったレーベルで、残念ながら後推しをした大統領セク・トゥーレが亡くなった1983年に解散してしまったものの、アフリカ音楽の歴史にとりわけ大きな軌跡を残したレーベルと言えます。そんなシリフォンの、これまでほとんどCD化されることのなかった1965−1980年のシングル曲や重要曲の数々を贅沢に並べたのが本2CD(未発表曲も1曲)、充実の英文解説&オリジナル・アナログ・ジャケット満載のブックレットともども、ここ数年来のアフリカ音楽リイシュー随一の内容だと思います。ケレティギやベンベヤといった有名グループは勿論のこと、ケベンド・ジャズ、キンダ、ダボーラ、パイロット、オロヤ、パルム・ジャズ、ジャルダン・ドゥ・ギニア、シュペール・ボワロ、スンボリィ、トロピカル・ジョリ、シリ・オウセンティック、ニンバ・ジャズほかほか、これまでマニアにしか知られていなかった素晴らしいバンド群の紹介が嬉しい2CD。とにかく、既に60年代後半には完成を見ていたタフ&繊細かつグルーヴィーなマンディング系バンド・アンサンブルの素晴らしさが、全曲で楽しめるコレクションです!70年代には、早くもラテン音楽の影響下から脱し、フェラのアフロビートに肉薄するような曲や、あるいはコノノNO1あたりのファンにも聴いて欲しい、エスニカルな風味満点のファンク系ナンバー等々も収められました。強くオススメします! |
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¥3990 |
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