FIEL DIDI / EM DEFESA DO SEMBA

以下〜MM誌輸入盤紹介欄にbunboniさんが2015年に書かれた原稿を、著作権利者であるbunboniさんのご好意で掲載させていただきます!

「アンゴラのポップスというと、クドゥロのようなアンダーグラウンドなゲットー・ミュージックに関心が集まるものの、センバやキゾンバといったメインストリームの音楽シーンはまったく伝わってこないのがもどかしくてならない。国外にまったく流通していないアンゴラ盤だが、ここ十年ほどでかなりクオリティが上がっていることがわかってきた。特に、新興レーベルのシコーチからリリースされている近作は注目に値する。このフィエル・ディディは、政治家から転向し、ホテル経営のほか観光業を営む実業家でもあるユニークな歌手。あけっぴろげな人柄をうかがわせる、ざっくばらんな歌いぶりに魅力があり、懐かしい70年代のセンバ・サウンドを再現してみせる。他にもシコーチからは、ヴェテランのセンバ・シンガー、アルトゥール・アドリアーノの遺作ともなった初ソロ作や、チャーミングなキゾンバ娘カリン・サントスが出ている。ぜひ流通させて欲しい。」

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