土取利行 / 添田唖蝉坊・知道を演歌する 第三集


日本の近代流行歌の祖、添田唖蝉坊・知道。
反骨・風刺・諧謔に溢れた彼らの歌の数々に、土取利行が三味線やアジアの楽器群と共に 新風を吹き込む待望の第三集!
邦楽番外地・本流自由演歌の世界! !
土取利行によって蘇生した近代流行歌の祖、添田唖蝉坊・知道、演歌二代の歌の軌跡。好評の第1集(2013年)、第2集(2015年)に次ぐ本アルバム第3集は、演歌の再生期、大正時代に作られた歌の数々が紹介されている。
唖蝉坊・知道の演歌CD出版の発端は土取利行の伴侶、故・桃山晴衣が添田知道氏から長期にわたって直接〈演歌〉を習っていたことにある。その節まわしや歌詞等を細部にわたって教えてもらっていた桃山が記録を残したまま夭折したことから、その意志を受け継いだ土取が彼女の三味線を手に「邦楽番外地」と題した「添田唖蝉坊・知道演歌」再生の旅を開始。三味線を主にエスラジやダマルなど、アジアの楽器を用いた唄が明治大正演歌に新風を吹き込む。2013年出版の第1集から2018年の本CD第3集まで5年間にわたって録音された唄は77曲。これらの唖蝉坊・知道演歌アンソロジーは、日本近代流行歌の歴史の貴重な記録ともなっている。
■収録曲:
CD1
1. 夜半の追憶
2. とぼけちゃ困る
3. 三島女郎衆
4. 都節
5. 父なれば
6. いやじゃ節
7. 乙女ごころ
8. 新作鴨緑江節
9.白蓮夫人の歌
10. デモクラシー節
11.恋の十字路
12. ああつまらないCD2
1. おめでたソング
2. くるわ節
3. お国節一
4. お国節二
5. お国節三
6. 田舎娘
7. テレツク節
8. 工夫の歌
9. 山の娘
10.ホラホラ節
11. ポーが鳴る

土取利行/ 唄・楽器演奏(三味線、エスラジ、ブズキ、グンブリ、バンスリ、ガンジーラ、がタム他)

添田唖蝉坊(1872~1944)
神奈川県大磯の生まれ。18才の時横須賀の街頭で壮士演歌に出会い、以降青年倶楽部で演歌活動を開始。 33才で堺利彦と出会い「非戦論」に開眼。この時社会党評議委員ともなり、作詞作曲、唄を通して社会改良に取り組み「ラッパ節」を始め多くの名作を生み出した。40代には「演歌」の普及に取り組み出版活動にも従事。60代で演歌活動を止め四国遍路の旅に出る。

桃山晴衣(1939~2008)
東京生まれ。大伯父に住吉慈恭、祖母に宮薗千林、幼少から三味線を始め20才で桃山流設立。63年より四世宮薗千壽のただ一人の内弟子となり宮園節の奥義を極める。71年より邦楽界を離れ独自の三味線弾き唄いの世界を展開。この時期、添田知道から本格的に演歌を学ぶ。80年「梁塵秘抄」を作曲し話題を呼ぶ。 87年土取利行と郡上八幡に「立光学舎」設立し活動を共にする。晩年は今様浄瑠璃を創作。

添田知道(1902~1980)
添田唖蝉坊の長男として東京本所に生まれる。15才の時、堺利彦の売分社に給仕として入社、荒畑寒村、尾崎士郎等と知遇を得る。16才で「東京節」を作詞しヒット。唖蝉坊の影響で演歌師として活動し、執筆行も始める。40才の時小説「教育者」を発表し、演歌の作詞作曲を続けながらも「演歌の明治大正史」「香具師の生活」など多くの著作を残す。

土取利行(1950~)
70年代より近藤等則、坂本龍一等と活動し75年に渡米、渡欧。ミルフォード・グレイブス、デレク・ベイリーなど海外のインプロバイザーと演奏。76年よりピーーター・ブルック劇団で30年間にわたって演奏家、音楽監督として活躍、「マハーバーラタ」「ハムレット」など。87年桃山晴衣と「立光学舎」設立。「縄文鼓」「銅鐸」など古代音楽を演奏。近年桃山の三味線で「唖蝉坊演歌」を開始。

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