V.A. / TWO NILES TO SING A MELODY, The Violins & Synthes of Sudan


再入荷致しました!
うっ!ついに出てしまいましたねえ、youtube で、白黒スーダン音頭映像追跡調査に従事していたような方におきましては(あるいは ebay で、バカ高いシングル・ジャケ眺めながら、長めのサンプル mp3 とかをケナゲにダウンロードしつつ MixCdr とか作って悦に入っていた方ならば)、も、ちょっとイイ曲があったんじゃないか? と、贅沢な疑念がフト胸をよぎることもあるやも知れませんが、そりゃーモチロン贅沢というもの。スーダン音頭の70〜90年代を16曲も一気に聴けるだけで、ああ、いろんなことあったけど、とりあえず生きててよかった、よかった、と実感できようと言うもの? って、あんたの人生それでイイのか? と問われれば、もちろんOK、それでイイのだ! 我が人生に悔いなし…!?
というよーなことはドーでもイイのですが、すべての過去音源を国が管理しているという社会主義国のスーダンを相手に(いろいろと思うようにならないことも多いハズですが)、こうした復刻をキチンと出す、そのこと自体にまず敬意を払いたいと思います。加えて、アブデル・アジス・ムバラクとムハンマド・ワルディ以外、多くはスーダンの外で初紹介となるだろう歌い手が並び、そのアーティストそれぞれについての英文ライナーも充実(12年に亡くなっていた故ワルディに関しては、ワルディの息子へのロングインタビューが収録され、ほか、それぞれの歌い手本人、もしくは、その歌い手の家族や縁故の者たちからの談話も満載です)、やっぱり本盤、ないがしろにできるコレクションじゃないですね。ファースト・ステップとしてこれから繰り広げられるかも知れないスーダン音楽復刻作業への礎として記念すべき2CDであることは、確かです。
個人的には、1950年代から歌ったというムハマド・ワルディの先輩格、サイード・ハリファの1970年録音の収録、嬉しいですねえ!この人の前傾ヌビアンビートのダンス音楽スタイル、在りし日には“スーダン・マンボ” と呼ばれ>、スーダンのみならず、エジプトでも親しまれたそう。なるほど本2CD収録曲も、どことなくマンボっぽいんじゃないかと。軽快でいて、重心の坐ったヌビア系打楽器リズムと流麗なストリングスの対比の中を、もー、野性的としか言いようのないようなサイード・ハリファの歌声が、奔放な節まわしを存分に聞かせてくれます。打ち鳴らされる手拍子がまたダンスを誘って、イイですねえ…。
あるいは1986年に未だ十代の頃にデビューしたという女性歌手、サミラ・ドゥニアの1990年前後の録音もイイ味だしていますよ。ベースとパーカッションが低音ビートを刻み、アコーディオンを隠し味にストリングス・アンサンブルがひなびた旋律を繰り出す中、聞きようによっては、ちょっとせわしない追分のようなサミラ嬢の歌声、終始同じメロディーを繰り返しているだけですが、その女性的節まわしの巧まぬ瑞々しさ、ひきこまれますねえ。
というわけで、未だ知られざること多し、スーダン音楽の深みを予感させるに十分な曲の並びかと。ともあれ、悠々としたナイル川のほとりで聞いてみたいような2CDであることに違いはありませんね、お試しを!

CD 1
1. Emad Youssef – Al Bareedo Ana (The One I Love)
2. Abdel El Aziz Al Mubarak – Ma Kunta Aarif Yarait (I Wish I Had Known)
3. Kamal Tarbas – Min Ozzalna Seebak Seeb (Forget Those That Divide Us) 06:31
4. Madjzoub Ounsa – Arraid Arraid Ya Ahal (Love, Love Family)
5. Khojali Osman – Malo Law Safeetna Inta (What If You Resolve What’s Between Us?)
6. Zaidan Ibrahim – Ma Hammak Azabna (You Don’t Care About My Suffering) (Live)
7. Saied Khalifa – Igd Allooli (The Pearl Necklace) 04:27
8. Taj Makki – Ma Aarfeen Nagool Shino! (We Don’t Know What to Say!)
CD 2
1. Hanan Bulu Bulu – Alamy Wa Shagiya (My Pain and Suffering) (Live)
2. Abdelmoniem Ekhaldi – Droob A Shoag (Paths to Love)
3. Samira Dunia – Galbi La Tahwa Tani (My Heart, Don’t Fall in Love Again) 04:34
4. Mohammed Wardi – Al Sourah (The Photo)
5. Abdullah Abdelkader – Al Zaman Zamanak (It’s Your Time)
6. Mustafa Modawi & Ibrahim El Hassan – Al Wilaid Al Daif (The Youth Who Came as a Guest)
7. Composed by Ibrahim El Kashif – Elhabeeb Wain? (Where is My Sweetheart?)
8. Mohammed Wardi – Al Mursal (The Messenger)

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