GEORGE DALARAS, George Kazantzis / EROTAS I TIPOTA


☆10 nea Tragoudia se Mousiki George Kazantzis
いや〜、何というか、またミノスに戻ってしまったのか?それとも、フリー契約なのか?ま、どっちでもイイんですが、ヨルゴス・ダラーラス69歳、ホント、悠々闊達な境地!前作> “PES TO GIA MENA” と較べるなら、一歩引いたような、柔らかな歌い口を聞かせるのはアルバム収録曲すべての作曲をしているヨルゴス・カザンティスの曲想によるもの、でしょうね、やっぱり(前作の、どこか気迫のこもった歌い口からすると、この、嫁ぐ娘をおくる父の気持で歌った吉幾三のような歌声はいったい?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが…、いないか?)。
そのヨルゴス・カザンティスは当年63歳、レベーティカ〜ライカの系譜に属しているように思えないのは聴いていただいての通り、80年代の中頃から今日まで主にミュージカルや舞台音楽、TV主題歌や映画音楽などの作曲家として活躍して来た人だそう。そんなカザンティスの曲想に沿って、ダラーラスの作としては、常よりは、曲ごとに変化のある自由なメロディーの展開を聞かせるアルバムとなっていて(そりゃあダラーラスが歌っているのですから、ギリシャ的な哀感を十分に感じさせながらも)、全体、作曲家の創意に沿ったそのメロディーを、ややもって繊細、丁寧な歌い口で辿っているように聞こえます。例えば、70年代のミキス・テオドラキスや80年代のタノス・ミクトルシコスら、名のあるコンポーザーとの共作アルバムの系譜に沿うような新作かと。結果、それがまたダラーラスの上手さ、歌手としての幅、旺盛な音楽意欲を感じさせることも確か。

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