大工哲弘 神谷幸一 徳原清文 金城恵 / 唄綵(うたづな)琉球弧を往還する謡たち


花綵の謡と唄の記憶を辿って。
琉球弧の島々を往還して渡ってきた謡と唄の奇蹟的邂逅。
八重山諸島~沖縄本島に伝わる異名同曲を集めて繋ぐ。
現役最高唄者四人、夢の共演による画期的南島歌謡集。

わたしたちは南島歌謡における「旅する唄」の態様に着目し、島から島、村から村、人から人へとバトンタッチされ、クロスオーバーしながら親しまれるようになった沖縄と八重山に伝わる異名同曲の唄を一曲また一曲と合わせる作業を通して、本作『唄綵』のために60曲余をレコーディングした。こに収められた唄の遍歴を訪ねれば、八重山諸島から沖縄本島へ、逆流して沖縄から八重山へ上陸した唄、さらに黒潮の海流に乗って漂着した唄など、ルートは様々である。動力は人から人への「口伝」、オーラル・メデイアの役割がきわめて大きかっただろうことは論を待たない。流動する唄がオリジナル曲のエッセンスを残しつつ別の土地で新しい曲として生まれ変わり、新たな生命を宿すようになる唄の本源力、それをいつまでも失わずに保ちつづける島人のソフト・パワーを賞賛したい。
(大工哲弘 解説より抜粋)

■収録曲:
DISC-1
1.川平節 (大工・神谷)
2.赤またー (大工)
3.湊くり節 (神谷)
4.夜雨節 (大工)
5.夜雨節 (徳原)
6.世果報節 (大工)
7.さぁさぁー節 (金城)
8.目出度節 (大工)
9.目出度節 (神谷)
10.鶴亀節 (大工)
11.鶴亀節 (神谷)
12.真栄節 (大工)
13.武富節 (徳原)
14.祖平花節 (大工)
15.南嶽節 (徳原)
16.舟越節 (大工)
17.祝節 (神谷)
18.ししゃーま (大工)
19.三村踊り (金城)
20.だいさなじゃー・太田屋節 (大工・神谷 2-6)

DISC-2
1.海ぬチンボーラ・スビヌオーザ (大工・徳原)
2.鳩間節 (大工)
3.鳩間節 (神谷)
4.くいぬぱな (大工)
5.高弥久 (徳原)
6.恋ぬ花 (金城)
7.仲良田節 (大工)
8.なからた (徳原)
9.くいがま節 (大工)
10.親ぬ真心 (神谷)
11.あがろうざ (大工)
12.子守唄 (徳原)
13.前ぬ渡 (大工)
14.遊びションカネー (金城)
15.丸島盆山 (大工)
16.たぬむぞう (徳原)
17.むんぐるくば笠 (大工)
18.パラダイスうるま島 (金城)
19.弥勒節 (大工)
20.赤田首里殿内 (金城)
21.かいさーれ・しゅーらー  (大工・神谷・徳原・金城)

■演者:
大工哲弘  唄・三絃
神谷幸一  唄・三絃
徳原清文  唄・三絃
金城恵子 唄
大工苗子 箏
屋嘉部充 笛

解説:三隅治雄、藤田正、大工哲弘

【演者プロフィール】
大工哲弘(だいく・てつひろ)
1948年、沖縄県八重山郡石垣市字新川に生まれる。
1971年、石垣市主催「第8回 とぅばらーま大会」優勝。
1968年から八重山民謡を本格的に山里勇吉師に師事。
県内外及び海外コンサートにも多く出演、欧州、米国、中南米などで公演行い、1996年には南西アフリカ5カ国巡回コンサート。98年・東南アジア諸国。1999年・環太平洋4カ国、2011年は南米4カ国巡回コンサートを実現し世界せましと活動を続けている。
1999年、沖縄県無形文化財(八重山古典民謡)保持者に指定される。
2017年・沖縄県民謡合同協会(10団体)の共同代表に就任。

神谷幸一(かみや・こういち)
1947年、津堅島(うるま市)生まれ。
中学の頃から自己流で三線を弾き始める。
高校の頃、素人民謡の自慢大会で3位に入賞したのをきっかけに本格的民謡の道に取り組む。
亀谷朝仁に師事して舞台やラジオの番組に出演。
今活躍中の神谷千尋は姪っ子。

徳原清文(とくはら・せいぶん)
旧与那城(現うるま市)饒辺出身。昭和24 年8 月10 日生まれ。
昭和42 年 登川誠仁に師事。
昭和49 年 登川誠仁より師範免許取得。
昭和52 年 琉球民謡協会より師範免許取得。
昭和55 年 「比翼連理」(作詞・曲:徳原清文)でレコーディング・デビュー。
平成3 年 第2 回ラジオ沖縄主催・新唄大賞で「大賞」を受賞。受賞曲「饒辺ぬ前」。
平成11 年 沖縄県指定無形文化財・琉球歌劇保持者認定。
平成12 年 野村流音楽協会より師範免許取得。

金城恵子(きんじょう・けいこ)
1948年、具志川市(現うるま市)塩屋生まれ。1971年「想い」(作詞作曲・川田松夫)でレコードデビュー。女性の胸中の秘めた恋心を艶めかしく歌って大ヒットとなる。その後「あぬよーたいふー」「我ーが判かゆん」「風車情話」のヒット曲で沖縄音楽に艶歌的ジャンルを確立させる。しかし、艶歌や情歌は彼女の一つの側面に過ぎず、早弾きのカチャーシーの三線テクニックや太鼓の腕前は男性演者も舌を巻くほどである。

〜メーカーインフォより

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