トーンサイ・タップノン / マン・ピヤオ・キンチャイ #17

“THAI NOERTHEAST FOLK MUSIC” series
THONGSAI17騙されたと思って聴いてみて下さい(エーッ、やっぱり騙されたと思っても、お代はお返しできませんが…)。タイはイサーンの3弦、ピンのエレキインストです。あのモーラム・ギター・インストですよ。このトーンサイはマスター中のマスター、大師匠だそうで、なんかもーイイ顔しています(が、詳しいことはわかりません。でも youtube とか見ている限りでは、ピン・マスターの代表格としてTVのヴァラエティとかにもちょくちょく出ているよーだし、“ゴンヤーウ” 於けるイサーンのお寺への寄進時や婚礼などを祝う踊りの行列音楽もガンガン現役で受け持っているよーです)。というわけで、タイの当方サプライヤーが公園の屋台みたいなところで見つけて仕入れてくれました。で、送られて来た本CDをかけていたら、「フェラ・クティみたいですねえ」という発言もあり(by コンピューマ、どーかしてるんじゃないないのか?とも思いましたが…)。
そんなこんなで、このたび、このトーンサイ師匠の “タイ・ノースウェウェスト・フォーク・ミュージック” シリーズ3種が入荷したわけですが(このページ下方にもう2アイテム)、ほぼ3種ともおんなじなので(全部LPで言えばA面B面長尺一曲づつでフェラ・クティ的と言えば言えますが、この3枚、どこがどー違うのか?フェラ・クティを遥かに凌駕するワンパターンぶり?ジャケもみんなおんなじ)、正直一番枚数が入荷した#17をお薦めするという打算です。
ところで、ある種 “フェラ・クティみたい” な繰り返しグルーヴというものが(抽象的な話しでモーしわけゴザイマセン)、どこか、クールというかミニマル、あるいはテクノというかハウス的に聞こえる状況、というものは、どんな音楽に限らず、確かに、稀にあるわけですが、このイサーン・エレキグルーヴではそんな状況倍加頂点に位置するんじゃないか、とも思われます。
コレでもか!と実におんなじこと延々と繰り返されていく中でミニマルな魔術的トリップが十分味わえます!…と思いますよ。スコーンと抜けて行くバックトラックの中、微妙なピンの変奏が延々と繰り返されます。それに、なぜか、あまりのワンパターンぶりの繰り返しにおいて(ピン即興的演奏以外のバックトラック、3枚とも同じベーシックトラックを使っているようにも聞こえます)、モーラム的なアーシーかつ演歌的な情緒は、既に払拭されているので、もはや、モーラム・ファン以外の人々にもオススメすべきかと。
例えば、夏向きお祭り環境音楽として、あるいは冴えまくるDJのつなぎとして、あるいは、エスニック料理店の個性的なBGMとか、もしくは、アンビエントじゃ虚ろだしハウスやテクノじゃ過剰だ、という方のための通勤やジョギング時のオリエンタルなヘッドフォン・ミュージックにも最適!??
なので、騙されたと思って聴いてみて下さい。飛べます!
*なお、本CDは簡易紙ジャケ状態でお売りしています。

THONGSAI15THONGSAI16

向かって左★トーンサイ・タップノン  / スン・バンファイ#15
(MD) 2009 CD 〜再入荷待ち
向かって右★トーンサイ・タップノン/ ワーン・スン・トゥンチャイ#16
(MD) 2009 CD
 〜再入荷待ち

▽参考映像〜ですが、これほど#17も#16も#15ももっとクリアー、カウベルもしくは木行みたいな打楽器&チン(小シンバル)が軽快なリズムを叩いていて、もっとタイトです。