MANU THERON, YOUSSEF HBEISCH, GREGORY DARGENT/ SIRVENTES – OCCSITAN PROTEST SONGS

MANU-THERON-SIRVENTES中世の南フランスで生まれた“反抗の歌”を独自に現代化 !
フランスの超個性派レーベル、アコール・クロワゼがまたやってくれました!これはちょっと聴いたことがない音楽です。
マニュ・テロンは熱心なワールド・ミュージック・ファンには知られた、南フランスの音楽家。マルセイユの男声ポリフォニー・コーラス・グループ、ルー・クワール・デ・ラ・プラーノのリーダーです。同グループは2枚の国内盤(ともにオルターポップ)がリリースされ、昨年には来日公演を行ない観客をわかしました。テロンは南仏の町マルセイユで生まれ、10代の数年間をアルジェリアで過ごし、その後、イタリアやブルガリアでの生活も経験。そうして90年代半ばには最初となるバンドを結成。すでにそこでは、さまざまな土地で学んだ音楽を南仏に伝わるオック語の歌にミックスし、オリジナルな表現を模索していました。
そして2001年にはルー・クワール・デ・ラ・プラーノを結成。2003年にはファースト・アルバムをリリースし、これまで3枚のアルバムを発表。そのユニークな音楽性はNHK BSプレミアムの『Amasing Voice』でも取り上げられ、大反響を起こし、来日公演までにいたったのは先に書いたとおりです。
その中心人物だったテロンが新たに着手したのがこのプロジェクトでした。取り上げてるいるのは、「シルヴェンテス」という中世の南フランスで生まれたオック語による叙情詩。いわゆるトゥルバドゥール(吟遊詩人)がうたい語ったものです。当初、宮廷での恋愛や騎士道を主題したものが多かったのですが、やがて政治的・宗教的な抑圧に対して反抗する歌詞が出現し、ここで取り上げられているのは、もちろん、後者のものです。
クラシックのいわゆる「古楽」でもこのような叙情詩は取り上げられますが、ここではウードとパーカッション(複数)という独自のアンサンブルによってスピード感とグルーヴをつけ、まるでソリッドなトリオ編成のロック・バンドのように聞かせます。このドライヴ感はすごい! さらにそこに乗ったテロンの強烈な歌声は、ヌスラットやアリム・ガスモフまで想起させます。2008年にアコール・クロワゼはフリア・アイシ『オーレスの騎兵』(ライス )という、やはり伝統音楽を誰も聴いたことがような方法で現代化した作品がありましたが、それに匹敵するでしょう。ワールド・ミュージックを超えておすすめしたい逸品! (サプライヤーインフォより)

1. La cieutat dei fòus
2. Ar mi puesc ieu lauzar d’amor (intro)
3. Ar mi puesc ieu lauzar d’amor
4. Farai un vers de dreit nien
5. S’anc fui bèla ni prezada
6. Non m’agrada inverns ni pascors
7. Tartarassa ni vautor
8. Per espassar l’ira e la dolor (intro)
9. Per espassar l’ira e la dolor
10. Un sirventés novel vuelh comensar

go top