LOUNES MATOUB / LETTRE OUVERTE AUX…


日本語訳詞付きにて国内リリース!マトゥーブの遺作/ラスト・アルバムが入荷(07年のオリジナル・ジャケ再プレス盤で、今回、同時再入荷のベストCD “UNE VIE”とは1曲のみ重複)!~その死(射殺)の直接的な原因を生んだともされる問題作であり、1998年、亡くなった年にリリースされた正真正銘の“遺作”となります。常と変わらずアラブ・アンダルース音楽の流れを引いた端正な弦アンサンブルと簡易な打楽器の伴奏で、多重録音による自身の声のユニゾン・コーラスを多用しつつ、マトゥーブのマンドーラ弾き語りが74分11曲収録されたカビール・ソング・アルバム~淡々としていながらも、さすがに完成度が高く、深みのあるメリスマを辿る歌い口の説得力が極まっています。マトゥーブの生涯を代表する作の一つであることは間違いありません。イスラム原理主義者たちの怒りを買ったとされる21分の長尺表題曲前半には、オフになったマンドーラほかの演奏をバックに、間奏風のアンサンブルを途中挟みながら、歌ではなく独り語りが収録され、後半は普段通りの歌曲となって行く展開。この前半の語り部分が、舌禍を招いたとされますが、もちろん“アルジェリアシック・パーク”という表記もある風刺の効いたイラスト・ジャケットが示すように、そこにはアルジェリアという国家への痛烈な批判がこめられているでしょう。血に塗られた“三日月と星(発展と知識を象徴するアルジェリア国旗のモチーフ)”の下、戯画化された政治家と軍官とイスラム聖職者達を手をかざして眺めながら、いったいアルジェリアはどうなっているんだ?と困惑した表情の、マトゥーブの遺作です。 >★

 

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