SHIN SASAKUBO (笹久保伸) / AMANQAYCHA

若干20歳の時単身ペルーに渡り巨匠の指導を受けながらその翌年には現地でファースト・アルバムを発表。ペルー・フォルクローレの神髄をギター1本で見事に表現した若き日本人ギタリスト、笹久保伸の2005年セカンド作(ファーストと同じ年に発売)です。
ここでも前作同様ペルー・フォルクローレのエッセンスを凝縮した演奏を聞かせていますが、すでに笹久保色を少しずつ表出させています。取り上げた楽曲も全15曲中、自作3曲の他、伝承曲6曲(内2曲はアヤクーチョの古都ビルカスアマンに因んだもの)、ボリビアのチャランゴの巨匠エルネスト・カブールの曲1曲、他ペルーの作曲家の曲という、バランスが考えられた選曲となっています。
伝承曲などで聞かれるペルー・フォルクローレ独特なリズム感のなかに一瞬現代的な達者な指裁きを忍ばせる曲。一瞬現代アルゼンチンのギタリストを思わせるようなスムーズさを聞かせたかと思うとペルー、アンデスの山の彼方に舞い戻るような曲等々、やはり一筋縄ではいかない表現力も魅力です。
しかし、一音一音これだけ力強く深く且つ繊細に音を奏でる楽器奏者はなかなかいないのではないでしょうか。
本作でも、ジャケ中面にエルネスト・カブール、木下尊惇が賛辞を送っています。(サプライヤーインフォより)

1 Qori kinto
2 Mana waylluna
3 Tiempo de sakura
4 Punenita
5 Patara
6 Mi llama
7 Noche del cuatro de luna
8 Coca quintucha
9 Patari
10 Adios pueblo de Ayacucho
11 Pascua karamuza
12 Marina marinita
13 Arpaschallay
14 Salta yanasita
15 Amanqaycha