スペインの老舗インディーズGUELSSEN傘下の中東専門新レーベルPHARAWAY SOUNDSから、ついに王手！　アナドルロック四天王（残り三人は一体誰なんだよ？）のうち、唯一現在でも活躍しているエルキン・コライ、74年発表の名作中の名作、中東サイケデリアの頂点！「Electronik Turkuler（電気の民謡）」が再発されました！　そのアルバムタイトルが示す通り、同時代のT-Rex（電気の武者）やデヴィッド・ボウイに影響を受けた、ざらついた音質のグラムロック・サウンドで、トルコ人なら誰もが知る地方の民謡「テュルキュ」、チフテテリ系、黒海系、アナトリア系の民謡が8曲中5曲を占めています。悪夢を1分半のインストで描いた「Korkulu rüya」など、短い曲まで恐るべき完成度。7分越えの名曲「ジェマルン Cemalin」は特に、ボウイの「世界を売った男」、またはNirvanaによる同曲のMTVアンプラグドliveでのカヴァーバージョンに大きな影を落としていることは間違いありません（嘘）。 –まったくもってスキのない、（もしくはスキだらけな）トータルアルバムです。なお、恐るべきベースラインは元Bunalim, Kurtalan Ekspresのアフメット・ギュヴェンチ。以前の再発と異なり、ボーナストラックは削られましたが、その分、元々のLPの衝撃を生々しく感じることが出来ます。

Karli daglar –
Sir –
Hele yar –
Korkulu rüya –
Yalnizlar rihtimi –

Cemalim –
Inat –
Türkü