BARIS MANCO / DUNDEN BUGUN (VINYL)

barismanco-lp1stトルコ・アナドルロックの四天王(残りの3人はエルキン・コライ、ジェム・カラジャ、エディップ・アクバイラムです、ふ〜)、故バルシュ・マンチョの1971年ソロ初アルバムがスペインのGUERSSENからアナログ盤/CDにてリリースされました。「昨日から今日」というタイトルどおり、60年代にリリースされていたシングル盤からの曲に新曲を1曲プラスした全12曲。
1曲目にして彼の初期代表曲「Daglar Daglar」はケマンチェのソロから始まり、フォークギター一本で弾き語る黒海仕様の泣きの名曲。今回のリマスターで音がまろやかになってます。2曲目、3曲目はバンドKAYGISIZLAR(カイグシズラル)との共作で、サイケデリックロック色強し。そして白眉なのがモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」を逆回転ドラムスとワウワウギターのヘビーファンクに乗せてカヴァーした4曲目。
彼は大学時代をベルギーに留学して過ごし、フランスのシャンソンにも多大な影響を受けたことでも知られています。その成果が5曲目のジャック・ブレル風の三拍子シャンソン。
A面最後は黒海民謡をロックバンドVEと共同でカヴァーしたヘビーロック民謡。ケマンチェのフレーズをファズギターのソロに置きかえ、アップテンポな6拍子をドラムスで叩き、不気味なサイケデリック色を出しています。
とまあ、全曲語りたくなるほど、トルコのポップ史において意味深い作品です。

Daglar Daglar –
Kirpiklerin ok ok eyle –
Kagizman –
Küçük bir gece müzigi –
Kol dügmeleri –
Derule –
Iste hendek iste deve –
Seher vakti –
Anadolu –
Aglama degmez hayat –
Lory –
Katip arzuhalim yaz yare böyle




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