前作がUKのHonest Jonsからリリースされていた「アルジェリア版ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」ことアルジェリアン・シャアビの半世紀ぶりのリユニオン企画がそのまま42人編成の大楽団「Orchestre El Gusto」として活動を継続し、このたびドキュメンタリー映画とそのサントラ盤にあたる2ndアルバムが発表されました。映画に関しては当店もお世話になっているブログ>>「カストル爺の生活と意見」をご参照下さい。（いつも無断リンクすみません。）ウード、マンドリュート、バンジョー、ギター、ヴァイオリンなど、地中海の東西南北の弦楽器を中心に、打楽器はベンディールやダルブッカ。この大編成は現在の制作とは思えないほど贅沢さです。アラブ・アンダルース音楽を基礎としながらも、ブルースや演歌的なヤサグレ・フィーリンを持つ地中海の「エル・マロ」音楽が全13曲、豪華高齢ゲスト歌手も次々と参加し、ゆったりと歌われています。終盤のダフマン・エル・ハラチの名曲「Ya Rayeh」に向け、42名のマエストロたちが老体にむち打ちながらも見せる浪漫主義、CDだけではなく、是非映画も見たいものです！

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