ASPASIA STRATIGOU, NIKOS SAMARAS / FILACHTO

われらがアスパシア・ストラティグゥの新作!10代のころからアテネでアマチュア・バンドのヴォーカルだったり、長らく様々なアーティストのレコーディングでコーラスをつとめて来たようですが、そんな中でもヨルゴス・ダラーラスのツアー・メンバーとして2年を過ごしたことが、ソロ・デビューのきっかけになったようです。いかにも自己主張のない、歌に没しようとするディモーティカ / トラッド、レベーティカ〜ライカを歌うイイ歌手です。
連名のニコス・サラマスは、アスパシア2017年作にも作曲&マルチ器楽奏者として参加していましたが、今作ではプロデューサー、ディレクター、作曲&アレンジに加え、弦楽器&金管類奏者をつとめています。同じく、17年作に作曲&アレンジ、鍵盤&弦楽器で参加していたディミトリス・シントスが今回は、レコーディング&ミキシングで参加していて、この辺のメンツが今、アスパシアをフォローしているコンポージング・ミュージシャンと言えそうですね。
それにしても、なぜ、ジャケに顔を出さないのかアスパシア?という質問が2,3ありましたが、ま、ちょっとお太りになったからではないのか?>★タベルナ風スタジオTV番組にて(個人的には、痩せてるより全然OKだと思うのですが…)。
それにしても、毎晩、カフェやタベルナで歌っていると想わせるその声、ハリスとエレフセリアを足して2で割ったようなその歌いまわし、ある意味、耳にモタレない理想のギリシャ女声、と言えないこともありませんね、当店での人気の高さ、その辺にあるような気もします。
そんなアスパシアの歌声の魅力を引き出すことにおいて、ギリシャ的弦楽器アンサンブルの魅力をキッチリと聞かせてくれるニコス・サラマス、その哀感溢れるコンポーザーズ・センスも併せて、本作の充実、この人に負うところも大きいかと思います。

1 Σ’ ΕΙΔΑ ΠΑΛΙ ΕΑΥΤΕ ΜΟΥ
2 ΚΑΘΕ ΣΕΠΤΕΜΒΡΗ
3 ΑΣΠΙΔΑ ΚΑΙ ΦΩΤΙΑ
4 ΕΡΩΤΑΣ ΜΙΣΟΣ
5 ΦΥΛΑΧΤΟ
6 ΔΩΣΕ ΜΟΥ ΠΙΣΩ ΤΗ ΖΩΗ
7 ΞΕΡΟΚΛΑΔΑ
8 ΤΟ ΜΕΓΑΛΥΤΕΡΟ ΚΑΚΟ
9 ΑΧ ΚΑΡΔΙΑ ΜΟΥ
10 ΠΕΙΣΜΑ ΠΑΙΔΙΚΟ

Nikos Vargiamidis (Drum), Kalogiannis Veranis (Violin), Antonis Gerogiannis (Darbouka), Dionysis Theodossis (Clarinet, Cavalry), Antonis Kaliouris (Flavonas) Bakalis (Drums, percussion), Paschalis Papazoudis (Piano, accordion), Alexandra Papastergiopoulou (cello), Vassilis Prodromou (Classical & Acoustic Guitar, Baglama), Nikos Samaras (bamoukas) , Dimitris Sintos (Contrabass, acoustic guitar), Michalis Tzichanis (Violin), Panayotis Tsakos (acoustic guitar), Nikos Samaras (Bouzouki, Tzura, Baglama, Trumpet, Cornet, Florino, Classical Guitar)
Production Director: Nikos Samaras
Sound recording: Dimitris Sintos
Mixing: Dimitris Sintos