童麗(Tong Li)/ 黃梅小調

tong-li2010中国のいわゆる民謡(民歌)系歌手には手を出すまい、と思っていたんですが(キリがない?ので)、ある晩、youtube をペラペラめくっていたら、このトン・リーにハマってしまいました。安徽省馬鞍山市生まれ、2005年にデビューして既に50枚近くのCDをリリースしているそーですから、さぞかし人気者なんでしょう。本来ならば、今年も何作かリリースされている新作あたりからお薦めすべきなんでしょうが(どれもそうは変わらない民謡系歌謡のPOP化ですから)、ここにご紹介する2010年作、地味で簡潔ながら、それなりにアレンジがイイよーな気がしたものですから(特に “扮皇帝” のパーカッションと弦のスッキリとした対比、とか)、こちらをまずご紹介させていただきました。
主に本作では、清朝以来の歴史を持つという黄梅戯(中国の地方劇のひとつで、高いピッチの音階で歌われるのが特徴、京劇、越劇、評劇、豫劇とともに中国5大演劇に数えられる)で歌われる伝承歌が幾つか並んでいるそうで、その黄梅調の歌に、トン・リーの高音域の柔らかなウィスパーヴォイスがすっきりとしたモダンさを漂わせながらフィットしている感じが、なんとも好ましいんじゃないかと、あるいは全編でフィーチュアーされている古琴の音色が、お正月にもあうんじゃないかと?そー思って、まずはこちらをお薦めしてみる次第です。よろしく、どうぞ。

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